Monday, February 4, 2013

ウラン開発企業パラディン・エネルギーがブロガーを告訴するぞと脅迫

放射能による被害が表れてくるのが、事故から5年後であるため、事故から3年目となる現在では、全く何の実感もない人も多いかもしれない。しかし、特に小さなお子さんのいるお母さんたちは、現在もなお、福島第1原発から放出され続けている放射能による外部被曝や内部被曝からいかに子供達を守るか日々闘いながら、毎日が戦場のような思いであろう。

国民の長期的な健康被害を考えれば、放射能被曝はひじょうに重大な問題であるにもかかわらず、大手メディアは痛いものに触れるようにほとんど報道しない。原発推進派の自民党が政権を握ってしまったこともあり、国内での反原発運動をさらに強め拡大させていく必要もある。

しかし、その一方で、原発を動かす源であり、原発問題の根源とも言えるウランの採掘問題について、日本のメディアも市民もほとんど無関心のまま反原発運動がすすめられていると言っても過言ではない。もっとグローバルな観点から、広義の意味での「反核」市民運動の展開についても真剣に考えなければならない状況にある。

今日は、そんなグローバルな観点に立って原発問題を再考したくなるとても重要な記事を『Peace Philosophy Centre』から紹介したい。冒頭部分を紹介するので、全文は、下記のリンクをクリックしていただきたい。

『Peace Philosophy Centre』 Sunday, February 26, 2012
ウラン問題再考 — 私たちは原発の動力源について忘れてはいないか? 豪州ウラン採掘・輸出政策の批判的検討を手がかりに —
田中利幸(広島平和研究所・教授)
はじめに
原発を運転するにも核兵器を製造するにも、天然ウランを精錬してできる粉末、いわゆる「イエロー・ケーキ」がなければ不可能である。
一方、現在、日本では「脱原発」という嵐が日本全国を吹き捲くっている。その嵐の目となっているのが、福島第1原発から絶え間なく放出され続けている「高レベル放射能」である。とくに、文科省が出した20ミリシーベルトという「安全基準」への激烈な批難、「安全神話」を作り出し原発推進政策をがむしゃらに進めてきた「霞ヶ関」の官僚と政治家、それに連なる学者、企業やマスメディアなどで構成されている「原子力ムラ」への痛烈な批判。こうした市民の深い怒りが、この嵐の力を衰えさせずに持続させている。かくして、これまで原発問題にほとんど無関心であった多くの市民が怒り立ち上がっていること、そのこと自体は極めて歓迎すべき状況変化である。
ところが、原発問題の最も根源的なウラン採掘問題について、日本のメディアも市民もほとんど無関心であり、あたかも原発はウラン無しで運転されているかのような意識の下で「脱原発」運動がすすめられている。
本稿では、したがって、我々日本の市民が長年にわたって原発で発電された電気の恩恵を受けてきた陰で、ウランの採掘・輸出をめぐって、ウランの最大生産国の一つであるオーストラリアでは、これまで何が起き、これから何が起きようとしているのかを検討してみたい。
ウラン採掘問題について、先日、不正選挙について、英文で記事にしてくださったミアさんから、署名の拡散を呼びかけられたので、お知らせしたい。ミアさんは、英国在住で、英語で福島の現状などを伝えるブログを毎日発信して下さっている。

なんでも、"Ashursts Australia"という国際的なオーストラリアの法律会社が、その顧客であるオーストラリアのウラン開発企業、"Paladin Energy"のグレッグ・ウォーカー(Greg Walker)国際担当部長 に頼まれて、世界の原発に関する情報を総括的に載せているブログを執筆する75歳の女性、ノエル・クリスティーナ・マックファーソン・ウォチョウプ(Noel Christina Macpherson Wauchope)さんを、名誉毀損で訴えると脅迫しているそうだ。

理由は、ノエルさんが、そのウラン開発企業に、アフリカ人のウラン採掘労働者が酷使されているのではないかという疑惑をブログに載せたためだそうだ。 

ノエルさんは、下記の二つのブログを書いている。



彼女のブログ(英語)は、主要メディアでは、報道されない、世界の原発、核に関する情報をはじめとし、福島事故や、日本のその後の状態についても、あらゆる角度から、総括的に、多数の情報を、載せており、Fukushimaのことも世界に広めるために貢献してくれている。

グローバルな観点に立って原発問題を再考し、言論の自由の侵害をくいとめ、ノエルさんを応援したいと思われる方は、ぜひ、署名をお願いしたい。英語サイトしかないなので、困難かもしれないが、署名サイトは、下のリンクをクリックしていただいて、右サイドバー上に名前など必要事項をタイプするだけ。100筆の署名を目標としているが、現在はまだ9筆しか集まっていない。皆さんで、ぜひ、応援して下さい。 どうぞよろしくお願いします。


参考:Freedom of speech is threatened!より

Ashursts Australia has been instructed to threaten 75 year old pensioner, Noel Christina Macpherson Wauchope, who runs the website www.antinuclear.net and www.nuclear-news.netbecause she has spoken out against the alleged exploitation of African workers by an Australian uranium miners. Both blogs have been extensively reporting the Fukushima disaster over the last 2 years. I would recommend these blogs highly and want them to keep running to inform you the truth behind the scene of the nuclear world.

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