Wednesday, March 27, 2013

ホリエモン、刑務所ダイエットで30キロの減量に成功!

ライブドア事件で1年9ヶ月収監されていたホリエモンこと堀江貴文氏が仮釈放となった。これまで薬物取締法違反などで逮捕された芸能人などの釈放後のインタビューなどをいろいろと見てきたが、ホリエモンほど入所前と出所後とでその容姿が激変した人を見たのは初めてだ。

外見だけではなく、話し方や話す内容も変わったような気がする。刑務所内で苦労して、何かを悟ったような、毒が抜けたような雰囲気だ。これまでは、上から目線で、かったるそうに話していた記憶があるが、今は、下から目線ではきはきと若々しく話すようになった。

なにしろ、刑務所内では規則正しい生活を送り、お酒を抜いたのが功を成して、30キロも減量したそうだ。多くの人がそうであるように、ホリエモンもストレスやプレッシャーで太るタイプだったため、大学を卒業して、会社を立ち上げてから20年間で30キロ太ってしまい、入所前は体重が90キロほどあったそうだ。つまり、その20年間で太った分を、刑務所に入って1年9ヶ月で元に戻したということか。

仮釈放が早まったのは、長野の工場で、普通の受刑者が経験しないような過酷な介護に近い仕事をして働いていたからだそうだ。長野の工場には身体障がい者、あるいは高齢で認知症の受刑者が30人から40人ほどいて、例えば、1人で入浴できない身体の不自由な方の介助や、下の世話など、いわゆる介護の現場に近いことをやっていたらしい。

以前、ホリエモンは、自民党から立候補したこともあるので、恐らく、自民党政権に変わって、刑期を短くしてもらったのかもしれない。さすがに参院選で自民党から立候補することはないだろうが・・・・。

なんとなく、これまでとりつく取り付かれていたものから自由になったようなホリエモン。ライブドア事件では社会に多大な迷惑をかけたが、これからは何か社会の役に立つことをやってくれるだろうか。


Before(ビフォー)



After(アフター)



ホリエモンのニコニコ記者会見の動画:



上の記者会見の文字起こしはこちら↓

堀江貴文氏が仮釈放、記者会見の様子を全文起こしでレポート
堀江貴文氏が1年9カ月の収監をへて、3月27日に仮釈放となりました。その日の夜にはさっそく記者会見を開催。会見の中で「若かった、怖いもの知らずだった」と振り返る場面もあり、以前とは何かが変わったことを自覚している様子でした。そんな堀江氏の言葉を残らずまとめました。 
更新日: 2013年03月28日
追記(7月8日):

ホリエモンってどうして刑務所で服役したの?ライブドア事件とは?


ホリエモン 虚飾の膨張 Part1(NHKスペシャルより)

ホリエモン 虚飾の膨張 Part2(NHKスペシャルより)

ホリエモン 虚飾の膨張 Part3(NHKスペシャルより)


ライブドア元幹部の野口英昭氏の死因が自殺だったという警察の説明には、納得いかない多くの疑問が残り、組員による殺害だったという説明の方がつじつまが合う。又この野口氏怪死事件には、安倍晋三の政治団体である安晋会がからんでいるという噂もある。そういえば、安倍が総理になった途端、仮釈放となったり、ホリエモンと安倍氏の間に何か深い関係があるのかもしれない。

Tuesday, March 26, 2013

小沢一郎氏、森ゆう子氏、はたともこ氏が上越火力発電所視察

25日に『生活の党』小沢一郎代表が、森ゆう子氏、はたともこ氏と共に中部電力の上越火力発電所を視察。高効率な天然ガス・コンバインドサイクルで即時原発稼働ゼロをめざす。

『生活の党』は、衆院選の政策では、10年後に原発をゼロにすることを訴えていたと思う。そのため、反原発派からの支持がいまひとつ盛り上がらなかったのかもしれない。参院選では、即時原発ゼロを訴えるべきだ。

小沢氏は、「原発はコストが安いということで推進されてきたが、実は最終の高レベル廃棄物の処理について全く解決策はない。ましてや福島の原発は全く収束していない。それを終わったかのように再稼働を推進するという姿勢、考えを打ち出している政権のあり方については、非常に疑問を感じている。」と述べた。多くの国民が思っていることを代弁して下さった。




生活・小沢代表「エネ問題、参院選争点」
日本経済新聞 2013/3/25 21:46
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDE25001_V20C13A3PP8000/

生活の党の小沢一郎代表は25日、新潟県上越市で中部電力上越火力発電所の視察後、記者団に「エネルギー問題が参院選の大きな争点であるのは間違いない。国民に真剣に考えてほしい」と強調した。同時に「原発を再稼働し、推進する政権の在り方には非常に疑問を感じる」と安倍政権のエネルギー政策を批判した。東京電力福島第1原発事故について「全く収束していない」と指摘。参院選での選挙協力に関しては「野党がばらばらで戦えば結局、自民党を利するだけだ。協力態勢の構築に努力しなければならない」と述べた。〔共同〕

Monday, March 25, 2013

一票の格差訴訟:広島高裁で衆院選無効判決

衆院選後、2つの弁護士グループが全国14の高裁・支部に提訴し、これまで、東京、札幌、仙台、高松の各高裁と名古屋高裁金沢支部の「一票の格差」訴訟で「違憲」、名古屋、福岡両高裁が「違憲状態」と判断しながら、いずれも無効請求は棄却していたが、ついに25日、広島高裁(筏津順子裁判長)が広島1区と2区で行われた衆院選の無効判決を下した。

「最高裁の違憲審査権が軽視されている」と抜本的格差是正に乗り出さなかった国会の怠慢を厳しく批判した筏津順子裁判長に心より拍手を送りたい。

国政選挙を無効とする司法判断は日本では戦後初。議員一人当たりの有権者数の最大格差は千葉4区と高知3区の2.43倍で、今回の訴訟の対象となった広島1区は1.54倍、広島2区は1.92倍だった。

広島1区選出の自民党、岸田文雄外相はこの日、判決を受け「厳粛に受け止めなければならない」と語った。また、同2区選出の自民党、平口洋氏も「重く受け止めなければならない」としながら「少し踏み込み過ぎだ、との議論が出ると思う」と広島高裁での判決を批判した。政治家の都合によっておざなりにされていた有権者の投票権の格差を是正する判決を「踏み込みすぎ」としか考えられないとは、あまりにもお粗末な政治家ではないか。

その他、政界からの反応(FNNより):

安倍首相「判決をよく精査していきたいと思います。適切に対処していきます。」

自民党の石破幹事長「違憲状態の解消ということは、必ずやっていかなければならない。全党が、全国会議員が責任を持たねばならない。」

民主党の細野幹事長「衆議院議員、さらには政権そのものも含めて、正当性に非常に厳しい判断が下された。」

日本維新の会の松野国会議員団幹事長「遅きに失している感はあるが、今からでも、この選挙制度改革、速度を速めないといけない。」

みんなの党の渡辺代表「大変、画期的な判決だと。最高裁において、違憲・無効の判決が出た場合には、早急に選挙のやり直しをやらないといけない。」

総務省は、衆議院選挙区確定審議会が「1票の格差」是正に向けた小選挙区の区割り改定案を、3月28日に安倍首相に勧告すると発表した。



被告の広島県選管は上告するとみられ、判決が確定しない限り、選出議員は失職しない。直ちに無効とはならないが、今後、広島最高裁の判決が全国の「一票の格差」訴訟に与える影響は大きいと思われる。




1票の格差: 衆院選訴訟 広島高裁、初の無効判決 広島1区と2区、11月26日まで猶予

毎日新聞 2013年03月26日 東京朝刊
1票の格差」が最大で2・43倍だった昨年12月の衆院選を巡り、弁護士グループが選挙の無効を求めた訴訟で、広島高裁(筏津(いかだつ)順子裁判長)は25日、小選挙区の区割りを違憲と判断し、広島1区と2区の選挙を無効とする判決を言い渡した。1票の格差を理由にした無効判決は初めて。ただ、混乱回避のために一定期間猶予する「将来効判決」を採用、新たな区割り作業の開始から1年となる今年11月26日を過ぎて、無効の効果が発生するとした。被告の広島県選管は上告するとみられる。【黄在龍】

判決は、1票の格差が悪化する中で衆院選が実施されたと指摘。「選挙権の制約、民主的政治過程のゆがみの程度は重大で、憲法上、許されるべきではない。最高裁の違憲審査権も軽視されており、選挙は無効と断ぜざるを得ない」と述べ、格差を是正しなかった国会を厳しく指弾した。

広島1区の当選者は岸田文雄外相(自民)、2区は平口洋議員(同)。無効判決が確定すると2人は失職、選挙はやり直される。有権者数が最少の高知3区との1票の格差は広島1区が1・54倍、2区は1・92倍だった。

判決はまず、11年3月23日の最高裁判決に言及した。最高裁は、最大2・30倍だった09年衆院選を「違憲状態」とし、各都道府県に1議席ずつを配分し残りを人口比で割り振る「1人別枠方式」の廃止を求めていた。

判決は「最高裁判決で、国会の広範な裁量権は、投票価値の平等に反する状態を是正する高度の必要性から制約を受けることになった」と指摘した。

国会は昨年11月の解散当日に小選挙区の「0増5減」の緊急是正法を成立させた。しかし、最高裁判決から約1年9カ月後の昨年の衆院選には区割り作業が間に合わず、最大格差は2・43倍に拡大、格差2倍以上の選挙区は45から72に増えた。

判決は、格差の是正に必要な期間は1年間との基準を提示。「東日本大震災の対応を最大限考慮しても、最高裁判決から1年半が経過した昨年9月23日までに是正すべきだった」として、国会が合理的期間に格差を正さなかったと判断した。

そのうえで、「憲法の投票価値の平等の要求に反する状態は悪化の一途をたどっている」と指摘、弊害が大きい場合に請求を棄却できる「事情判決」は相当ではなく、選挙無効と結論付けた。


1票の格差:選挙「無効」 広島高裁の判決要旨

毎日新聞 2013年03月25日 21時41分(最終更新 03月25日 23時40分)
昨年12月の衆院選広島1区と2区の選挙を無効とした25日の広島高裁判決の要旨は次の通り。
◆主文

12年12月施行の衆院選広島1区・2区の選挙を無効とする。その効果は、13年11月26日の経過後に発生する。

◆区割り規定の合憲性

11年3月の最高裁大法廷判決は、前回選挙(09年8月施行衆院選)の区割り基準中の1人別枠方式や1人別枠方式を前提とする区割りについて、憲法の投票価値の平等の要求に反する状態に至っていたとの判断を示した。12年12月の本件選挙までの間に、1人別枠方式は廃止されたが、1人別枠方式を前提とする区割り規定は是正されなかった。

選挙制度の仕組みについては、国会に広範な裁量が認められており、是正は一般的に複雑かつ困難で、国会での十分な検討が必要で相応の期間を要する。11年3月11日以降、国会が国難というべき東日本大震災の対応に追われており、通常の場合と比較して、ある程度長い期間を要するのはやむを得ない。

しかし、衆院は常に的確に国民の意思を反映することが求められている。11年大法廷判決は、できるだけ速やかに1人別枠方式を廃止し、区割り規定を改正するなどの措置を講ずる必要があると示した。憲法は、三権分立制度を採用し、最高裁に違憲審査権を与えている。民主的政治過程のゆがみを是正する必要性は高く、国会の広範な裁量権は制約を受けるべきだ。国会は区割り規定の改正などを優先的に実行する憲法上の義務を国民に対して負ったと解釈するのが相当だ。

11年大法廷判決でこの義務を国会が負っていることが明らかにされている以上、国会の審議や議決で紛糾することは憲法上予定されていない事態だ。選挙区間の人口格差の「緊急是正法」の施行で審議を再開した衆院選挙区画定審議会は6カ月以内に勧告を行うとされており、国会が国難というべき東日本大震災の対応に追われていたことを最大限考慮しても、11年大法廷判決の言い渡しから1年半の12年9月23日までに区割り規定の是正がされなければ、憲法上要求される合理的期間内に投票価値の平等の要求に反する状態が是正されなかったと言わざるを得ない。区割り規定は本件選挙当時、憲法に違反すると言わざるをえない。

◆本件選挙の効力

選挙を無効とする判決でもたらされる不都合などを勘案し、(選挙無効を回避する)事情判決をすることもあり得る。

Wednesday, March 20, 2013

東電ずさんな危機管理:福島第一原発の停電はネズミが原因だった!?

海外のメディアは、福島第一原発の停電はネズミが原因だったというニュースがかなりお気に入りだったらしく、ネズミが丸焦げになった下の写真と共に一斉に伝えている。

しかし、通常、原発などの配電盤は、専門のオペレーターが使うとき以外は厳重にロックされ、仮に通りすがりの誰かが配電盤の中をさわろうとしても、できないようになっているはずなので、どうしてネズミが配電盤に入れたのかとても不思議だった。

実際は、今回停電となった3,4号機プールと共用プールの冷却装置がつながる配電盤は、3.11事故直後からトラックの荷台に仮設された配電盤が、そのまま使用されていたという。

日本で報道されているように、放射線の量が減っているなら、大切な冷却の心臓部である仮設配電盤をとっくの昔に本来の電源システムに切り替えていたはずだ。

恐らく、放射線が思うように下がらず、作業が大変なので、そのままにしておいたのだろう。又は、東電のことだから、単にめんどうくさいから、そのままにしておいたのかもしれない。

皮肉なことに、この丸焦げになったネズミが、東電のズサンな原発管理の真相を暴いてくれた。



疑惑の犯人・・・・死んだネズミが仮設配電盤の中で見つかった。福島原発のオペレーターたちはネズミが冷却装置を止めた原因だと主張している。(NYTimes)

Hungry rat blamed for Fukushima blackout

Date

New York Times Martin Fackler


TOKYO: The operator of the crippled Fukushima Daiichi nuclear plant says it has found what it believes is the cause of an extended blackout that disabled vital cooling systems earlier this week: the charred body of a rat. 
The operator, Tokyo Electric Power, said when its engineers looked inside a faulty switchboard, they found burn marks and the rodent's scorched body. The company said it appeared the rat had somehow short-circuited the switchboard, possibly by gnawing on cables.
TEPCO has blamed problems with the switchboard for the power failure that began on Monday, cutting off the flow of cooling water to four pools used to store more than 8800 nuclear fuel rods. It took TEPCO almost a day to restore cooling to the first of the affected pools, with cooling of the final pool resuming early on Wednesday. 
TEPCO said it would have taken several days for temperatures in the pools to have risen above the safe level of 65 degrees. Still, the blackout served as an uncomfortable reminder to many Japanese about the continuing vulnerability of the plant, which suffered a triple meltdown in March 2011 after a huge earthquake and tsunami knocked out cooling systems. It was the worst nuclear disaster since Chernobyl.




Two years later, the Fukushima plant still relies on makeshift cooling systems, some of which were built as stopgap measures in the frantic weeks after the accident. The spent fuel pools have been a particular source of concern because they contain much more radioactive material than the three reactor cores that melted down two years ago, forcing the evacuation of 160,000 people. 
A TEPCO spokesman, Masayuki Ono, said temperatures in the pools were cooling, though it would take several days for them to get back to their pre-blackout levels.



Monday, March 18, 2013

福島第一原発の停電で4号機の燃料プール冷却停止中

おとといの土曜日でやっと3週間の通訳の仕事が終わり、今日、月曜日からはウェブ・デザインのクラスに3週間ぶりに戻った。3週間の遅れは大きい。今週の金曜日には、もうみんながすでに受けたテストを受けなければならないので、今後、クラスが終わった後に居残って、クラスのみんなに追いつけるように必死で勉強しなければならない。

ブログを3週間お休みしたおかげで、一度も遅刻することなく、通訳の仕事で6時半までに職場に行くことができた。毎日ブログを楽しみにしていてくださったみなさまには、ご迷惑をおかけしてしまったが、これからは、できるだけ、今までどおり、毎日更新していきたいと思っている。




さて、原発事故から2年目を迎えたばかりの福島第一原発だが、東電の発表によると、昨日、18日午後6時57分ごろ、免震重要棟で電源が停止し、1、3、4号機の使用済み燃料プールと共用プールの冷却装置、放射性物質を含む汚染水の処理装置が停止した。原因は不明だという。

東電の発表(PDFファイル)によれば、一番危険とされている4号機の使用済み燃料プールの温度は18日の16時の時点で25℃となっているが、ブルームバーグの報道によれば、今日の午前10時の時点で30.5℃となっている。つまり、刻一刻と温度は上昇しており、今頃は40℃くらいになっている可能性は高い。

4号機の補強作業は進んでいるとは思うが、もし、代替の注水ポンプでプールを冷却することになった場合、4号機の使用済み燃料プールを支えている柱が崩壊しないようによほど静かに水を注水しなければ危険だと思う。

フェイスブックなどでは、現場付近に住む方々へ避難の準備を呼びかけている。小出裕章氏によれば、「使用済み燃料プールの冷却だけなら、危機的な状況になるまで数日の余裕 すぐに逃げなければならないという状況ではない。」とのこと。

参考記事:

東電:福島第一原発で停電、燃料プールの冷却停止

3月19日(ブルームバーグ):東京電力 は、福島第一原子力発電所で原因不明の停電が起きたと発表した。1、3、4号機の使用済み燃料プールと共用プールの冷却装置、放射性物質を含む汚染水の処理装置が停止した。

東電の発表によると、18日午後6時57分ごろ、免震重要棟で電源が瞬時停止した。原子炉注水設備は影響を受けておらず、原発周辺の放射線量を調べるモニタリングポストの値に変化はない。

東電の尾野昌之原子力・立地本部本部長代理は19日午前の記者会見で、「プールの温度は低い状態に保たれている。早期に電源を復旧することを最優先する」と述べた。

共用プールが午前10時時点で28.6度だったのに対し、4号機燃料プールの温度が30.5度と最も高く、尾野氏は「4号機を優先する」との方針を示した。
保安規定上の管理温度である65度に到達するまでには4号機が4.52日(108.7時間)と最も早いが、尾野氏は「今は電源復旧に必要な時間を確保できていると考えている」と語った。

尾野氏は万が一電源が復旧しない場合、代替の注水ポンプでプールを冷却する方針を示した。代替手段によるプールへの注水は必要があればすぐにできる状態といい、消防車のポンプによる代替注水を計画している。実際に代替注水を行うかどうかはプラント側の状況から判断する方針。

菅義偉官房長官は午前の会見で、福島第一原発の停電について、「原因究明をとにかく全力で取り組んでほしい。使用済み燃料プールの代替冷却装置についてはまだ復旧していないことも事実」と述べた。さらに「国民が一番心配しているのは4号機のプールが65度以上に上昇することだと思う。4日間の余裕があるということだ。とにかく全力で復旧してほしい」と付け加えた。

Tuesday, March 12, 2013

原発20キロ圏内に生きる松村直登氏

フェイスブックで多くの人たちにシェアされていた『原発20キロ圏内に生きる男 -  Alone in the Zone』と題された必見の動画を紹介したい。

放射線量は毎時2マイクロ・シーベルト、年換算で17.5ミリ・シーベルトで、ガイガーカウンターも故障してしまうほど放射線量の高い富岡町でたった一人で暮らす男性、松村直登(まつむら なおと)氏。一般人の被ばく許容基準、年間1ミリ・シーベルトと比べると、かなり高い数値の放射線量だ。

京都大学原子炉実験所の小出裕章氏も「日本の法律、それは米国でもドイツでもそうですが、1時間あたり0.6マイクロ・シーベルトを超える場所は放射線管理区域に指定し、一般人は入ってはいけないはず。放射線管理区域に入ったら最後、水を飲むこともできない。物を食べることも、本当はしてはいけない。そんな場所に普通の方が生活しているというのは、私から見れば想像を絶することです」と驚きを隠せないでいる。

しかし、そんなことは百も承知の松村氏は、医師から被曝のチャンピオンと呼ばれるも、病気が発症するのは、30年から40年先なので、その頃までには死んでいるからと高笑いをする。飼い主に置いてきぼりにされた家畜やペットなどの世話をしながら1人で気長に暮らしている。

原発が4基爆発したときは、一時両親と避難しようとした。父親の妹が南方に住んでいるので、その家でお世話になろうと思ったら、玄関先で「放射能しょってるから入らないでくれ」などと門前払いされ、しかたなく両親と共に福島に舞い戻った。

この動画を見て、とても複雑な気持ちになった。福島に残された動物の面倒を見ることは大切だが、このままこれだけ線量の高い地域に松村氏を住まわせ続けていいのだろうか。恐らく、これだけ線量の高い地域で暮らし続けたら、病気が発症するまでには5年かかるかないかだと思う。

まめな健康チェックと現地のものを食さないことが当面の課題と言えよう。





原発20キロ圏内に生きる男 - Alone in the Zone


動画の概要:

3.11 希望の番人

原発20キロ圏内 ただ1人生きる松村直登

By Tomo Kosuga
純白に透き通った頭髪は、日焼けした顔をよりいかつく見せる。垂れた目の奥には、映り込むいかなるものも逃すまいと黒光りした瞳がきつく構える。その反面、目尻に大きく刻まれた皺(しわ)からは、日頃から笑顔の絶えない人柄がうかがえた。「この町で生まれ育って53年。最期は富岡で死ぬしかねえべ」
2011年3月11日に起きた東日本大震災から、今日で2年が経つ。日本観測史上最大の大震災が呼び起こしたのは、誰もが予想だにしない事態だった。福島第一原子力発電所事故だ。この影響をじかに喰らった地域のひとつに、福島県双葉郡の富岡町がある。福島第一原発から20キロ圏内に位置し、今なお一定の放射線量を記録する富岡町。事故以来、町全域が立入禁止の警戒区域に指定された状態が続く。
その富岡町でたった独り、生きてきた男がいる。松村直登(まつむら なおと)、53歳。この地で代々、米農家を営んできた家系の5代目だ。「富岡町って小さいけど……」松村は語る。「自然には恵まれているわけよ。海があって川があって、山も近い。だから海で海水浴、川で魚釣り、山で山菜採り。今は、その全てができなくなったな」
警戒区域内での暮らしも早2年。ある時期までは区域内での自給自足が主体になってきた松村。これが意味するのは、この地で放射能汚染された野菜や肉、魚を摂取してきたという事実だ。問題は内部被ばくである。被ばくには外部被ばくと内部被ばくがあり、前者がその場限りの影響なのに対し、後者は体外排出されるまで被ばくが繰り返される。なかには化学的性質によって体内の特定組織と結合するものもあり、被ばく量が局所的に大きくなるケースも。たとえば放射性ヨウ素131は甲状腺に取り込まれ、甲状腺ガンを引き起こすことはよく知られる。
「俺はここで外からも(放射線を)浴びて、中からも(食べ物で)浴びてた。で、ジャクサ(宇宙航空研究開発機構)の博士が俺のことを調べたいと。だから検査してもらったんだ。そしたら俺はチャンピオンだって。チャンピオン。(受けた放射線量がそれだけ高いと)どうなるんだ?って訊いたら、病気が発症するのは30、40年か先だと。その頃にはどうせ寿命で死んでっから構わない」。その際、この地のものは一切食べないよう教えられたという。現在は、検査をクリアした湧き水と、外から届く支援物資しか喉を通さない。「セシウム入ってても味は変わんないし、ニオイもないから」
福島原子力発電所の4基が爆発した際には、南方を目指して両親と避難したものの、その先で「放射能しょってるから入らないでくれ」などと拒まれた。それならと両親を福島県いわき市に置き、単身で富岡町に帰郷。かくして警戒区域内で唯一の人となった松村。
過酷な環境下の富岡町に、なぜ彼は留まろうとするのか。理由があった。この地に取り残された動物たちを、彼は見過ごせなかったのだ。「最初は怖かったよ。放射能が巻き散ったと思ったから。そんで次考えたのが、ずっといればガンになんのか、白血病になんのかってことだった。でも動物とずっと一緒にいるうち、動物も俺も元気だし、大丈夫だっぺって」。現在の日課は、飼い主を失った牛やイノブタ、ダチョウの面倒をみることだ。
 取材・撮影 Ivan Kovac & Jeffrey Jousan 文・構成  Tomo Kosuga
(後略)



Sunday, March 10, 2013

事故原因究明は:東電新たにテレビ会議映像公開byモーニングバード (動画あり)

明日からカナダは夏時間になるので、今日は早く寝なければならない。

今日は、日本時間で3月11日で、あの忘れもしない東日本大震災が起こった日

震災でご家族を亡くされた方々には、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

あれからちょうど2年が経った今、ほとんどの日本人はまるで何事もなかったように暮らしている。

昨日は、職場でも休憩時間に3月11日のことが話題となった。

日本から出張中の技術者が3月11日に起こった出来事を話してくれた。

日本人のほとんどは、原発事故で何も変わっていないと思っていると言っていた。

カナダでも原発事故のことを全く何も知らない人もいるが、

カナダ人の技術者などは、ほとんどが原発事故がまだ収拾していないことを知っている。

彼らの方が、日本に住む日本人よりも、実情を知っているようだ。

そして、そんなカナダ人の技術者の1人が、トリウム原発について教えてくれた。

中国人が140人の博士号を取得した科学者を雇用して、フルタイムで実現に向けて

福島原発事故を教訓により安全な原発としてトリウム原発に取り組んでいるとのこと。

中国だけでなく、ノルウェーや英国でもトリウム原発の試験的な取り組みが始まった。

トリウム原発はスイッチを切ればすぐに止まるので

福島原発のようにチェインリアクションが起こって爆発することはない。

又、使用済み燃料も地中に埋めると土と同化してなくなってしまうという。

実際はどうなのかはわからない。安全神話が前歩きしている可能性も捨てきれない。

福島やその周辺に住む人々の生活を根本から変えてしまった原発事故。

安全神話を信じた結果が悲劇を生んでしまった。

いまだに事故の原因究明もされておらず、

すでに公開された東電と福島第一原発のテレビ会議の映像でも

今頃新たな情報を流している日本。

これでは、事故で亡くなられた人々や被害に遭われた人々もいつまでたっても浮かばれない。

Wednesday, March 6, 2013

「衆院選は違憲」でも「選挙は有効」の不思議

このところ、月曜日から土曜日まで1日8時間みっちり働いているので、家に帰ってくるころにはクタクタになってしまい、インターネットをする時間がほとんどなくなってしまった。

これまでは、ネットにアクセスできないと、イライラしてくるような禁断症状のようなネット中毒のような症状があったが、今は仕事でそれどころではなくなってしまった。いざ、ネットにアクセスできなくなったらなったで、それでも大丈夫のようだ。

ネットはとても便利なツールで、現代社会ではなくてはならないものになってきているが、それと同時にネットにはまりすぎると運動不足になってしまったり、寝不足になったり、ついつい楽な食事で栄養不足になってしまったりするので、ネットを利用することによって生じる弊害なども真剣に考えるべきかもしれない。

私の場合は、ついついネットに夢中になって目が乾き目になったり、異常に疲れたり、目つきが悪くなったり(笑)していたので、これを機会に瞬きの回数を増やしながら、ネットを使用する時間を短縮していこうと考えている。

さてさて、今日の本題に入ろう。

「一票の格差」で衆院選の無効を求めて提訴した升永英俊弁護士インタビューというエントリーでも紹介した「一票の格差」裁判で、「衆院選は違憲」との東京高裁判決が下された。しかし、これまでも過去に違憲二回、違憲状態三回の最高裁判決が出ているが、選挙無効を認めた判決はなく、今回も選挙無効の訴えは退かれてしまったというなさけない結果に終わった。

しかし、衆院選は違憲ではあるが、選挙は有効であるという結果に果たして国民は納得するだろうか。違憲判決をだせば、国民が黙るとでも思っているような、最高裁の判断は、あまりにも国民を馬鹿にしているのではないか。


衆院選は「違憲」 異常事態 もう許されぬ
東京新聞 2013年3月7日
昨年の衆院選を違憲と東京高裁が判断した。最大二・四三倍もの格差で選挙をしたからだ。限りなく平等な一票にすべく、早く政治は動かねばならない。
「(最高裁判決で)強い警鐘が鳴らされたにもかかわらず、是正が早急に行われないままに選挙されるに至った経過は、看過することができない」
東京高裁の論理は単純だ。最高裁は二〇一一年に、最大格差が二・三〇倍だった衆院選を「違憲状態」とし、選挙区割りの見直しを迫っていた。だが、今回の選挙は、それを無視し、従前の区割りのまま行われた。「違憲」は当然の帰結といえる。
◆レッドカードで芝生に
ただし、原告が求めた「選挙無効」の訴えは、退けられた。昨年十一月に小選挙区定数を「〇増五減」するなどの是正策を成立させたことを評価したのだ。無効としたときの政治的混乱を配慮した結果でもあるのは間違いない。
だが、この裁判所の配慮こそ、国会を甘やかし続けたのではないか。違憲判決を突きつけるだけで、政治が敏感に動くかどうか疑問を覚えるのもその点だ。
衆院選では、過去に最高裁で二度の違憲判決があるが、選挙無効は回避された。格差是正は図られてきたが、どれも弥縫(びほう)策ばかり…。国会の怠慢が、選挙があるたびに一票の格差訴訟が起きる状態を招いているのだ。
「違憲」はサッカーならレッドカードだ。退場、すなわち「選挙無効」-。そうしないと、国会は動かず、司法の権威と国民の納得が得られない。
だが、無効となった場合、どうするかという方策が何も決まっていない。国会の怠慢と、司法の消極姿勢が、レッドカードを受けた選手たちを芝生の上で走り回らせる-、そんな滑稽な光景を招いているのではないか。
◆同じ民主主義国なのに
「一票の格差」を米国では、どうとらえているだろうか。実は日米の間では、雲泥の差がある。
米下院議員選挙で、ニュージャージー州の選挙区割りを違憲とした、一九八三年の米連邦最高裁判決がある。ある選挙区の投票価値を「一」とした場合、ある選挙区は「一・〇〇七」だった。わずか一・〇〇七倍の格差でさえ、連邦地裁は違憲と判断し、連邦最高裁もそれを支持したのだ。
ペンシルベニア州の判決も極めて興味深い。最大人口の選挙区と最小人口の差は、わずかに十九人だった。一票の格差は、一・〇〇〇〇二九倍にすぎないのに、連邦地裁に提訴された。
裁判所は州議会に対して、三週間以内に新たな区割り法を制定し、裁判所に提出するよう命じた。〇二年のことだ。そして、州議会は新たな区割り法をつくった。その結果は驚くべき内容だった。最大人口の選挙区と最小人口の選挙区の人口差は、たった一人になったのだ。
これらの事柄は今回の原告が、裁判所に提出した書面で明らかにしたことだ。同じ民主主義国家でありながら、「一票」の価値に対する意識も実態も、まるで異なっているわけだ。
代議制民主主義は、(1)主権者は国民であること(2)正当な選挙が行われること(3)国会議員の多数決-の三つから成り立っている。国民の多数意思は、正確に国会議員の多数決に結び付かねばならない。そのためには、正当な選挙が行われることが大前提であるはずだ。
憲法前文の冒頭は、「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し(以下略)」で始まる。正当な選挙こそ、民主主義の根本である。そうでないと、国会議員の多数決の結果は、国民の意思の多数決と矛盾する事態を招くからだ。
米国での徹底ぶりをみると、われわれも一票について、もっと真剣に見つめ直さねばならない。一票の格差とは、住んでいる土地によって、一票の価値が変わる、住所差別の問題であるからだ。
男性が一票で、女性が〇・五票しかなかったら、間違いなく、違憲・無効の判決が出る。住所で一票の価値がない人も、寛容でいられるはずがない。
与野党それぞれで、選挙制度改革に乗り出している。だが、比例選の定数削減は、格差問題とは無関係だ。むしろ小選挙区の区割りで、限りなく平等な一票にすべく早く是正策を講じるべきだ。
◆“違憲議員”の正当性は
全国の十六の高裁・高裁支部で起こされた訴訟で、初の判決だった。今後、一つも無効判決は出ないのだろうか。ただし、違憲判断が続出し、最高裁で確定したら…。議員の正当性も、“違憲議員”がつくる法律の正当性にも疑問符が付くことに他ならない。これこそ国家の異常事態だ。