Saturday, July 20, 2013

災難続きの日々

日本は、参院選の投・開票日だというのに、政治について書くどころではいほど、このところ、何十年に1度あるかないかの災難続きだ。7月17日には、この11年間最愛の息子のように可愛がってきたチワワ・ミックスのCOCOちゃんが、天国に召されてしまった。そして、20日の昨夜は、この地域では、これまで最悪と言われるような竜巻を伴った台風が来て、約1日停電になってしまった。

COCOちゃんは、涼しい気候が大好きで、冬の寒さにもとても強かったのだが、逆に夏の暑さにはとても弱かった。ほんの少し湿度が高くなったり、25度を超える気温になると、呼吸が困難になったかのように「はあ~、はあ~」と息切れを起こし始めた。

このところ、異常に暑い日々が続き、COCOちゃんの息切れはさらにひどくなっていた。10年間通っていた獣医では、年に一度健康チェックをしていたが、そこでは、息切れはアレルギーからくるものだから、それほど心配ないと言われていたので、ほとんど心配していなかった。

現在職探し中で、この日はちょうど午前中に面接があったので、頭は面接のことで一杯だった。でも、苦しそうにしているCOCOちゃんをそのまま放っておくことはできなかったので、面接の前に獣医に連れて行くことにした。この時点では、獣医で注射を打って、薬を飲めばすぐ良くなるだろうと信じていた。

新居の庭にはけっこう多年草が植えてあるので、暑い上に花粉症が重なったのだろうとくらいに思っていたのだ。ただ、16日の夜には、呼吸をしながら、咳もして、さらに涎がでてくるようになった。

引っ越したばかりだったので、前の獣医まで連れて行く時間はなかったが、この地域の獣医もあまりよくわからなかった。まずは、面接会場に向かって車を飛ばしながら、近くの獣医を探したが、なかなか見当たらない。車で15分ほど行ったところにやっと獣医の看板があった。予約なしでもすぐに検診してくれた。

面接まであと20分しかない。事情を話して、獣医にCOCOちゃんを預け、面接会場に向かった。面接を終えて、獣医に戻る途中で、携帯が鳴った。車を止めて電話に出ると、獣医からだった。COCOちゃんがとても危険な状態なので、早く戻るようにとの連絡だった。え?まさか。びっくりして、獣医まで車を飛ばした。

その後、2,3分で獣医に到着した。前の獣医では1度も撮らなかったレントゲンをすぐに撮って息切れの原因を診断してくれた。そのレントゲンを見せてくれたのだが、ちょうど心臓の上部、喉下方から胸にかけて大きな癌ができていて、それが心臓を圧迫していたのだった。

癌は長年かけて大きくなっていた。前の獣医ではレントゲンさえも撮らずに、触診だけでアレルギーという診断をしていたのだ。癌は、喉の下部にできていたので、口をあけても見えなかった。

もし、前の獣医で癌だと早期発見されていたら、その時点で手術して除去すればこんなことにはならなかったはずだ。それなのに、長年放置したため、こんなことになってしまった。今回、獣医は慎重に選ばなければならないと思った。ただ、近所にあるからと思って通っていると、助かる命も助からなくなる。

COCOちゃんは、呼吸するのがやっとで、酸素吸入をしながら、私の決断を待っていた。手術しても、持ち堪えることができるかどうかわからないほど弱っていると医者は言っていた。医者は治る見込みはないので、COCOちゃんの負担を考えたら、眠らせるのが一番だと言った。昨日まで庭を走り回り、食欲も旺盛だったCOCOちゃんを、いきなり眠らせるなんて、考えられないことだった。

あまりにも突然襲ってきた悲しみの中、決断をするのは難しかった。とてもつらい決断だったが、COCOちゃんが苦しんだあげくに、そのまま天国に召されるのなら、一刻も早く苦しみから解放してあげるべきだという決断を下し、COCOちゃんは、私の腕の中で10年の命を閉じた。私にとって、COCOちゃんを安楽死させることは、これまでの人生の中で最も辛い決断だった。


安らかに眠りについたCOCOちゃん、獣医さんと。

この日は、食事が全く喉を通らなかった。目は泣きすぎで腫れてきた。次の日、もう一つ面接があるというのに、頭の中はCOCOちゃんのことで一杯で涙が次から次へとあふれてきて、面接の準備などほとんどできなかった。

今だから思うことは、もし、COCOちゃんがそんなに危険な状態だったのなら、面接なんて受けずにずっとそばにいてあげればよかった。まさか、COCOちゃんが癌だったなんて知らなかったものだからCOCOちゃんの病状を軽く見すぎていた。

COCOちゃんは、散歩は苦手だったが、食欲もいつも旺盛だったし、気候が涼しいときは、息切れもなく元気で遊んでいたので、まさか、癌だったとは思いもしなかったのだ。私を困らせないよう、人一倍、元気にふるまってくれていたのかもしれない。

これまでは、家に帰ると、いつもCOCOちゃんが前足を大きくあげて踊りながら笑顔で出迎えてくれたのだが、もうCOCOちゃんはこの世にいない。COCOちゃんが初めて家に来たときから毎日一緒にベッドで寝ていたのに、今は夜1人ぼっち。とても寂しい。生きがいがまた一つ、こうして消えていく。でも、COCOちゃんの思い出を胸に生きていくしかない。

それでも、まだイヌが一匹にネコが二匹いるので、これからは、COCOちゃんのぶんも彼らを可愛がってあげようと思う。

COCOちゃんは稲光が大嫌いだったのだが、昨晩は、何十年に一度の大きな竜巻を伴った台風が住む地域を襲った。稲光が止まることなく連続で起こり、強い風と雨を伴ったとても不気味な台風だった。昨日の様子を撮った動画があったので、紹介したい。



なによりもつらかったのが、停電が土曜日の休みの日に約1日も続いたこと。こんなに長い停電が続いたことがなかったので、何をしたらいいのかわからず、ひたすら、台風で折れた木の枝の掃除をしていた。

ディスカスの水槽の水もだんだん冷たくなってきたので、数時間ごとに暖かい水に換えていたのだが、そのうち、暖かい水がでなくなってきて、水温はどんどん下がるばかりになった。COCOちゃんを失ったばかりで、ディスカスまで失いたくない。これは、ディスカスを買ったペットショップに電話して、預かってもらうしかないなと思っていたら、ちょうど、家の前に電力会社の車が止まった。

あわてて外に飛び出して、あとどのくらいで電気が復旧するのか聞いてみたら、ウェブサイトに書いてある夜の11時半復旧は難しい。恐らく、あと24時間から48時間かかるだろうとあまりにもショッキングなことをぬけぬけとぬかしやがった。

あのニューデリーに住んでいたときだって、しょっちゅう停電になったけど、こんなに長く停電が続いたことはなかった。これまでの人生で、2,3日も停電が続いたことなんて一度もなかったのに・・・・と悲嘆にくれていると、その後、30分もしないうちに、電気は復旧した。昨晩9時から今晩6時まで、約1日近く停電していたことになる。これからは、太陽電池の準備をしておこう。




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