Monday, September 23, 2013

不正選挙:市民出口調査が明らかにした驚くべき真相

昨年12月16日に行われた衆院選と、今年7月21日に行われた参院選での不正選挙について日本の大手メディアはほとんど無視している状態だが、このように大手メディアが黙っているということは、裏から大きなプレッシャーがかかっていることが多く、何かが隠されていることが多いのだ。

そんな中、衆院選の不正がネットで騒がれて、参院選でも大規模かつ組織的な不正が行われると危惧した有志の方たちが、参院選で出口調査をして下さったのだが、その結果、驚くべき真相が暴かれた。

出口調査の結果は、実際の結果とは異なっていたそうだ。又、選挙管理委員会からは、追い出されそうになったことからも、選挙管理委員会をも巻き込んだ大規模な不正が行われたいた可能性もある。


2013/08/23 0721参議院不正選挙訴訟記者会見 1/4

さらに、リチャード・コシミズ氏が、不正選挙訴訟の陳述書を公開してくださった。
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201309/article_110.html

不正選挙訴訟の陳述書です。

陳述書
2012年12月16日の衆議院選挙及び2013年7月21日の参議院選挙において、全国規模、かつ大規模な「選挙不正」が特定の集団により実行されたことは間違いないと考察する。前者において、様々な不正選挙を思わせる事象が発生したが、後者においては、多くの不正選挙追及者が自ら開票立会人、開票参観者、独自出口調査員として投票開票現場に立会い、情報を収集した。その結果、後者の選挙結果を再精査し不正の実態を明らかにしたうえで、選挙のやり直しを求めるべきと確信した。

全国規模の不正選挙が実行されることにより、利益を得る特定の集団が存在する。米国は、財政赤字、貿易赤字の双子の赤字に苦しむ、実質的に財政破綻した国家である。その負債総額は一説には2京円を超えるという。しかしながら、米国経済は、同国の通貨であるドルが世界唯一の基軸通貨であり続ける限り破綻しない。石油取引などで支払われたドルが米国に流入し、米国債の購入に充当される限り、米国はドル紙幣を印刷するだけで返済に充当し、国家デフォルトを回避することができた。

(後略)


政府は、どんどん選挙制度を怪しい方向に変えているようだが、ガラパゴス化された日本では、メディアはもちろんのこと、国民もほとんど騒がず選挙結果をそのまま受け入れてしまっている。

選管からは、邪魔者扱いされてまで、これだけ大変な作業を実行して、不正選挙であったらしいことを証明してくださった方々、そして、陳述書を書いてくださったリチャード・コシミズ氏に心より感謝申し上げたい。

選管だけでなく、司法ぐるみの不正選挙であろうから、裁判の結果はほとんど期待していないがこのように問題を提議することが重要なのだ。

Sunday, September 22, 2013

小沢一郎氏、政界再編をめざす(動画あり)

久しぶりに小沢さんがメディアに登場された。小沢さんがご自宅で柴犬の黒ちゃんとチャイちゃんに手作りの食事を作って与えているところなど紹介されている。

政界再編の秘策はまだ特にないと答えられていたが、次の選挙で勝つ手はただ一つ。野党を全部ひとまとめにした政党を作ることだ。一時的にせよ、選挙が終わったら、それぞれに分散してもいいので、とにかく全部の野党をまとめることだ。

かなり骨が折れ、難しいことだとは思うが、小沢さんには、それができると期待したい。最後の勝負で、再び勝利を手に入れて欲しい。


20130921 小沢一郎 live 新党を作り、そして壊し...いま目指す「政界再編」の形とは 田勢康弘の週刊N新書29m38s
Published on 21 Sep 2013新党を作り、そして壊し...いま目指す「政界再編」の形とは▽目指すは3年後?いつ­、誰と組むのか【ゲスト】生活の党 小沢一郎代表. 田勢康弘の週刊ニュース新書 09/21

Thursday, September 19, 2013

福島視察後「完全にブロックされている」を再び強調した安倍晋三の思考回路

昨日、安倍晋三が福島第一原発を訪れ、放射能汚染水漏れの現場を視察した後、放射能汚染水の影響が一定範囲内で「完全にブロックされている」との認識を改めて示したそうだが、そんな短時間の視察で、「完全にブロックされている」なんて、実際に港湾内0・3平方キロメートルまで行って確認したわけではないのだから、全く信用できない。東電から説明されたことをそのまま言っているだけだろう。

まず、「完全にブロックされている」のを証明するのには、港湾内0・3平方キロメートルの水質の放射能汚染度とその外側の水質を比較しなければならないが、それを証明するのはかなりむずかしいだろう。

東電が見せる数値は全く信用できないので、東電以外の研究機関によって、カメラで撮影されながら比較されなければならないだろう。そうでないと、東電がいつもやっているように適当な数字をでっちあげられるだけだ。

福島第一原発が、あまりにも事態が悪化していたのか、安倍は、東電に対し、今頃、福島第一原発の5、6号機を廃炉にするよう求めたという。あまりにも遅い廃炉要請だった。

国民誰もが嘘だとわかるこの発言で、安倍晋三が墓穴を掘ったのは、明らかだ。これで、今の日本の総理は、原子力村の言うことならなんでも聞くロボットであることが証明された。放射能汚染水ではなく、安倍晋三の思考回路こそ、「完全にブロック」されてしまっているに違いない。


原子力村のいいなりロボットに人間らしい心からの訴えが、どのくらい効果があるかわからないが、サンフランシスコのベイエリア在住日本人の方たちが、9月11日 総理大臣への嘆願書を書いてくださったので、紹介したい。

9月11日 総理大臣への嘆願書/9.11 Petition to Japanese Prime minister | No Nukes Action Committee, SF

嘆願書

日本国内閣総理大臣安倍晋三殿

首相は2020年のオリンピックが東京に決まり、さぞ歓喜なさっていることでしょう。報道によれば,選挙の当選の時より嬉しかったとありました。でも,サンフランシスコベイエイリアに住むわたしたちは、東京オリンピック決定のニュースを呆然と受け止めたのです。それは福島第一事故が収束のめどもついておらず、子供達,被害者が未だ被曝を続けている事実が 断固としてあるからです。

首相はブエノスアイリスのプリゼンテイションでは,福島第一原発について「状況はコントロールされております」とおっしゃり,質疑応答では福島は「全く問題ない,汚染水は完全にブロックされている」、「健康問題については、今までも, 現在も,そして将来も全く問題はない、ということをお約束致します」と答えておられます。

しかし状況はコントロールされているどころか,汚染水は地下水に漏水し,タンクから300トン以上の冷却処理水が漏出し, 海洋への漏水では東電も説明しているように,完全にブロックされた状況ではなく水が行き来しているというではないですか。

470億円の国費を使い凍土壁設置を計画しているようですが,まだそれが完成したわけでなく、それで成功するかはまだ 分かりません。

健康問題にしても,福島では甲状腺がんが子供達に増え続け,6月から更に6人も増え18人、癌の疑いも含めるとなんと 43人も病気になっているのです。こうして毎月甲状腺がんの子供が増えるのを,首相は何とも感ぜず放っておくのでしょう か?子供の健康と命を守る事の方がオリンピックよりも大事な事ではないのでしょうか?ちなみに東京でもオリンピック誘致 に危惧した市民グループが競技に使われる会場の線量計測をしましたが、やはり一部には「除染基準」としている毎時0.23 マイクロシーベルトに近似した線量の地点もありました。ホットスポットが各所に散在しているのです。

韓国も,福島を含む東北関東計8県からの水産物を輸入する事を先日禁止しました。ここカリフォルニアを含めた ウエストコーストでは福島事故の及ぼす放射能の被害,影響を深刻に見つめ,調査してくれるよう、5人の議員に宛てた 嘆願書が今サインを集めています。ニューヨークタイムズも第一面を使い福島の現在の危機を報告しています。

首相はたくさんの約束をブエノスアイリスで致しましたが、今ある日本の原発の再稼動は絶対にしない,建設中の原発を 廃止する、原発輸出は絶対にしない事こそ約束してください。

世界が,安倍首相がどのように福島事故収束に立ち向かうか見ています。世界の各地から英知を集め,最善の対策を たててください。子供の命を守って下さい。集団疎開させて下さい。被害者への充分な損害賠償を実施して下さい。

オリンピックの歓喜の陰で,福島を忘れないで下さい。 今こそ,ひたむきに真剣にならなければ,全てが手遅れとなってしまいます。

2013年9月11日

サンフランシスコベイエイリア有志


Monday, September 16, 2013

みのもんたが番組出演を自粛したその裏側

最近、セクハラ疑惑をかけられたり、次男が窃盗で逮捕されたり、どうも警察やメディアの動きがおかしいなと思ったら、みのもんたにしては珍しく、安倍政権、東京オリンピック、福島第一の汚染問題などを批判していたのだった。なるほど、政府と警察の罠にかかってしまったらしい。

政府にしてみれば、これまで自民党や政府の御用芸人としてたんまりと儲けさせてやってのに、それを敵にまわして裏切るとは何事だということなのだろうが、ちょっと考えさせられる事件だった。

なぜ、ここまでみのもんたの発言が変わってきたかというと、きっとみのもんた夫人が去年亡くなられた死因(皮膚がんが骨や小脳に転移)が、福島第一原発事故による被曝で、一層加速、悪化したからではないかと思う。あくまで、個人的な推測だが・・・。

みのもんたは、もう、さんざんお金儲けはしたのだから、これからは、政府や自民党のご機嫌伺いなどせずに、本音で反原発を訴えていってくれたらと思う。そうすれば、癌で亡くなられた奥さまも喜ばれることだろう。そして、これまで政府、自民党のために嘘でかためた発言をしてきたことを恥じ、心から反省して欲しい。

参考ニュース:

みのもんた、愛妻の“壮絶闘病”明かす…「皮膚がんが骨に転移」

みのもんた計算ずくの自粛会見東スポWEB 
2013年09月17日 (火)


みのもんた 東京オリンピック開催、汚染水問題を語る。

動画書き起こし要約:
みのもんた氏がオリンピック決定前に原発問題を「ズバッ」と一刀両断していた! 
(NAVER まとめより)

「東京と福島は250キロ離れているから安全です」あの一言はひっかかったね

安倍首相のオリンピックでのスピーチね、「東京と福島は250キロ離れているから安全です」あの一言はひっかかったね。案の定、世界の配信会社はどこも批判的だった。そういう問題じゃないよね。

福島の漁業組合長さんと話したけれど、あの一言にはガックリしたと言っていた。250キロ離れているから安心だっていうあの一言で、現地の人たちも何事だって思っちゃったって言ってたよ。

イギリスのBBCも連日トップで福島汚染水問題を報道している。国の代表団がね、470億円出して本格的に対策しますって言ってもねえ。はっきり言うけれど、2年半まえに起こったことが未だに解決できずに汚染水は垂れ流しになっているんだよ。そういう現状でもってどうすんの?って僕は言いたい。

安倍さんは汚染水対策に470億出す。東京オリンピックに用意した金が6000億。どう感じますか、世界中のみなさん? おかしくない?

じゃあどれくらいのお金を東京都はね、オリンピックにかけるんだというと6000億を越えるんだって。安倍さんは汚染水対策に470億出す。東京オリンピックに用意した金が6000億。どう感じますか、世界中のみなさん? おかしくない? なんとなく僕は気になるね。僕は正直にいまそう考えている。

たしかに経済効果はすごいよ。アベノミクスで円安にもってけ、円安にもってけ、それはいいよ。1ドル360円を1ドル80円代まで努力してもってきた。そりゃ輸出産業は儲かったよ。一時的には儲かった。でもそれ以外の輸入に頼っているところはどうだい?

消費税上げようじゃないか、来年の春に5パーセントを8パーセントへ。景気は本当によくなるの? 景気がよくなるためじゃなくて、税収が足りないから上げざろう得ない。福祉に、年金の補填に、使いますよと。でもほとんど1パーセントくらいしか使わないんじゃないの。あとは景気浮揚策に使うんじゃないの?

6000億使える金がある日本がだよ、福島の原発(汚染水の処理)には470億。いいのかね、これで。何万人の人がまだ故郷に帰れない情況だと思う?

本当にね、今度のオリンピックの問題はいろんなことを我々日本人は考えさせられたと思うんですよ。明日の午前5時ごろ、「開催地は東京!」となればいいじゃないですか。しかし250キロ離れているから安心だ。でも福島の人たちは喜んでいられるかね。オリンピックには、6000億使える金がある日本がだよ、福島の原発(汚染水の処理)には470億。いいのかね、これで。何万人の人がまだ故郷に帰れない状況だと思う?

(後略)


Saturday, September 14, 2013

五輪プレゼン・安倍発言「汚染水完全ブロック」の嘘を暴く小出先生

今日は、久しぶりに小出裕章先生の動画とその書き起こしをラジオ・フォーラムから紹介させていただきたいと思う。2020年に行われる夏季五輪プレゼンテーションの際に、安倍晋三首相が語った「(福島第一原発の)汚染水は、0.3平方キロメールの範囲内で完全にブロックされている」について、小出先生が、「本当に軽々しい発言」と厳しく批判されているが、全く同感だ。海には、満ち引きや波や海流があるのだから、完全にブロックなんてできるはずがない。

そんなことを国民が信用するほど、国民が馬鹿だと思っているとしたら、安倍晋三首相は、あまりにも国民を馬鹿にしている。これほどまでに、国際舞台で、ペテン的な嘘をつく男が日本の首相だなんて、日本人として心から恥ずかしい。


20130914 R/F #036「小出裕章ジャーナル」

ラジオ・フォーラム からの書き起こし:

五輪プレゼン・汚染水完全ブロックの嘘「海というのはみんなつながっているのです。どこかで完全にブロックされるなんてありうる道理がありません」~第36回小出裕章ジャーナル

「汚染水による影響は福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメールの範囲内で完全にブロックされている。」と安倍総理はおっしゃいましたが、これは科学的見地から見ていかがでしょうか?聞き手:
2013年9月8日、アルゼンチンで行われた国際オリンピック委員会の総会で2020年のオリンピックが東京で開催されることが決まりました。福島第一原発から漏れ出ている高濃度汚染水についてたくさんの質問が出ました。その場で、安倍総理がいろいろなことをおっしゃいましたが、このことについて小出さんにお伺いしたいと考えています。
小出さん
そんなことあり得るはずがない。皆さん、わかっていただけないでしょうか。海というのはみんなつながっているのです。汚染はもちろん、福島第一原子力発電所の敷地から流れてきているわけですけれども、海に流れこんだ汚染は太平洋全部、そしてさらには地球全部の海に結局は流れて出ていってしまうのです。
要するに、その時に薄まっていくというだけであって、どこかで完全にブロックされるなんてありうる道理がありません。
聞き手:
なるほど。漏れ出さないように、港湾内で遮る作業を一応はしているわけですよね?
小出さん
スクリーンというものを下ろしているのですけれども、海というものは、満ち引きもあるわけですし、波もあるし、海流もあるし、そんなスクリーンで留めることが出来るはずがない。海水はもちろん港湾内と港湾外を出入りしていますし、汚染はもちろん海へ流れていっているのです。
聞き手:
完全にブロックされているというのは間違いということですか?
小出さん
間違いというより嘘ですね。
聞き手:
福島第一原発というのは、もともと原発から出た温排水を遠くの外海に出るように作られているのではないですか?
小出さん
福島も含めて、原子力発電所の温排水はほとんどの場合、海岸近くから放水しています。
聞き手:
ということは、排水路が外についているわけではないのですか?
小出さん
今、六ケ所村につくられている六ケ所再処理工場というところは、膨大な放射性物質を流さざるえない。はじめからそういう設計になっていて海岸線では到底流すことができないので、沖合3キロまで排水管を引っ張って、確か水面下43メートルだったと思いますけども、そこから流すという設計になっています。
原子力発電所の場合には、それぞれ膨大な海水を流しているのですけれども、ほとんど場所では海岸の近くで流しています。福島(第一原発)もそうです。
小出裕章ジャーナル
聞き手:
小出さんは安倍さんが言ったことはウソだ、とおっしゃいましたが、こういうことも言っておられます。「また、わが国の食品や水の安全基準は世界で最も厳しい、被ばく量は日本のどの地域でもその100分の1程度だ。健康問題については今までも現在も将来も全く問題ない、ということをお約束いたします。抜本解決に向けたプログラムを、私が責任を持って決定し、すでに着手しております」。
こういう発言についてはどう思われますか?
小出さん
ひたすら呆れますし、こんな軽々しい発言をする人を一国の首相に持っていることを私自身は大変恥ずかしく思います。
残念ながら、福島第一原子力発電所の事故は起きてしまいました。もちろん、その発電所は自民党政権が安全性を確認したといって認可した発電所なのであって、自民党政権の中心メンバーで、トップにいる安倍さんに責任があるのであって、そのことをまず謝罪して責任をとることが、本当は必要なことだと思います。
2年半経っても、事故自身を収束できないまま今日まできていて、ですから汚染水問題がみんなの問題になるということであって、安倍さんなんかがどんなに責任を取るといっても、事故自身を収束できなかったというのが事実として目の前にあるのです。
聞き手:
小出さんは、汚染水が漏れているから、タンカーで新潟(柏崎刈羽原発)まで運ぶべきだとか、5月の時点では遮水壁をつくらなあかん、という話をされているのですが、あの時は何も漏れていないということで動かなかった、という経過がありましたよね?
小出さん
あの時はすでにピットと呼ばれている水路が敷地の中にあって、海岸に突き出している部分からジャージャーと汚染水が外に漏れているのが見えたのです。それで慌てて割れている部分だけを塞いだのです。
そうしましたら、多くのマスコミも汚染水問題は方(かた)がついたと思ってしまったのだと思いますが、取り上げることがなくなってしまいました。しかしピットにしろ、トレンチにしろ、原子炉建屋、タービン建屋、地下のところ、要するに地面の下に埋まってしまっていて、仮に、割れがあっても見えないというだけなのです。
聞き手:
もともと海を埋め立ててつくっていますよね?
小出さん
そうです。海を海面のところまで大地を切り下げていってですね、建てているのですが、要するにコンクリートの構造物ですので、割れないコンクリートの構造物なんてこの世には存在しないのです。
ましてや、地震に襲われていますので、そこら中に割れがあるはずだし、もちろん、液状化も起きているはずなのです。当然、穴があいて、汚染水が当時からずっと漏れていたのです。そのことを皆さん、知らん顔しながら来て、今になって汚染水問題が大変だと言っているわけですけれど、私から見ると何を今さら言っているのですか、と思ってしまいました。
聞き手:
7月22日、つまり、参院選の翌日に発表していますよね?
小出さん
汚ないやり方ですね。
聞き手:
今回の全くブロックされているというウソ、こういうことを世界中に発信してしまったわけですよね? これ、あとで責任と問われたらどうやって責任を取るんでしょうね?
小出さん
必ず、責任を問うて欲しいと思いますし、安倍さんが責任を取るべきだと思います。
聞き手:
安倍さんの一連の見解は、アルゼンチンではなく、福島の人たちに向けて決意を述べるべきだと思いますが、いかがお考えですか?
小出さん
おっしゃる通りです。今も福島第一原子力発電所の事故で、10万人ではきかない人が苦難のどん底に落とされてしまって、2年半経っても何の改善もされない状況なのですね。
まずは、安倍さんが何かそのことに対して何かきちっとしたプログラムがあるというのであれば、それこそきちんと説明しないといけないのであって、そんなことをしないまま、世界には何かプログラムを持っているかのようにいうわけですね。本当に軽々しい発言だな、と私は思います。



Friday, September 13, 2013

東電、山下和彦フェローの反論もむなしく東電にもみ消され

東京電力幹部、山下和彦フェローが、安倍がブエノスアイレスで、国際オリンピック委員会(IOC)に福島の状況はコントロールできているとしたプレゼンテーションに対して、反論を述べ、それを東京電力がもみ消す動きに出たことをロシア・トゥデイが早速、報道しているので、その記事を翻訳してみたい。注:赤字は筆者による。

Fukushima ‘not under control’ – TEPCO official refutes PM's assurances
Russia Today Published time: September 13, 2013 14:19

A senior TEPCO official contradicted Prime Minister Shinzo Abe by saying the radioactive water leakage at the crippled Fukushima plant is not under control.

東京電力の幹部は、破壊した福島第一原発の放射能汚染水漏れは、コントロールできていない状態であると安倍晋三首相とは矛盾する見解を述べた。

The official, Kazuhiko Yamashita, was asked his opinion of comments by Abe regarding the Fukushima Dai-ichi Nuclear Plant to the International Olympic Committee (IOC) in Buenos Aries last Saturday.

山下和彦幹部は、先週の土曜日にブエノス・アイレスで、国際オリンピック委員会(IOC)に福島第一原子力発電所について述べた安倍氏のコメントに関して意見を求められた。

"I think the current situation is that it is not under control," Yamashita said at a hearing in Koriyama City, Fukushima Prefecture, on Friday before further apologizing for the leaks.

「現状はコントロールできていない状態だ。」と山下氏は、汚染水漏れについてさらに謝罪する前の金曜日に福島市の郡山市で行われた会議で発言した。

In reaction to Yamashita’s comments, Democratic Party of Japan Secretary-General Akihiro Ohata told reporters the prime minister should fully explain what led him to his pronouncement last week.

山下氏のコメントへの反応の中で、民主党の大畠章宏幹事長は、記者たちに、首相は、先週(ブエノスアイレスで)発言したことの根拠を詳しく説明するべきだと語った。

Following Yamashita’s comments, however, TEPCO released a statement clarifying Abe’s position.

しかしながら、山下氏のコメントに続いて、東京電力は、安倍氏の立場を明確にする声明を発表した。

“It is our understanding that the Prime Minister intended his statement ‘the situation is under control’ to mean that the impact of radioactive materials is limited to the area within the port of the power station, and that the densities of radioactive materials on the surrounding waters are far below the referential densities and have not been on continuous upward trends. According to this understanding, we share the same views.”

「状況はコントロールされているとの首相発言は、放射性物質の影響は発電所の港湾内にとどまり、近海の放射性物質の濃度は基準濃度をはるかに下回り、継続的な上昇傾向も認められていないという趣旨だと理解している。東京電力も同じ認識だ。」



TEPCO moved to downplay Yamashita’s comments.

東京電力は、山下氏のコメントを軽視する動きに出た。

“Today, the media have reported that a TEPCO employee mentioned his view regarding the contaminated water issue that ‘the situation is not under control,’” the company said in a statement.

東電は、「今日、メディアは、東京電力の社員が汚染水問題は『コントロールできてない状態』であるとの彼の見解を述べたと報道した。」との声明を発表した。

The statement continued that after examining land and sea radioactive density, the contaminated water was only affecting the inner area of the harbor, while no radioactive cesium had been detected in many spots checked beyond the port.

その声明は、現地と近海の放射性物質の濃度を検査したところ、汚染水の影響は、港湾内のみに留まっており、港湾外の多くのスポットをチェックしたところ、放射性セシウムは検出されなかった。

セシウムが検出されなかったといっても、トリチウムは検出されているし、他の放射性物質も検出されている可能性がある限り、汚染水の影響は港湾内のみに留まっているというのは、あまりにも稚拙すぎるだろう。私は、東電の言うことは全く信用していない。2年間近く海のセシウム濃度をごまかして公表していたことも判明している。


参考:
東電 海のセシウム濃度を2年近く低く公表NHK9月14日 4時10分

The statement continued that “the TEPCO employee” was fully aware of the situation and had “intended to mention” that contaminated water had in fact leaked into the inner port area, and that water had leaked from the storage tanks.

声明は、「東京電力の社員」は、状況を十分把握しており、汚染水が実際は港湾内に漏れたことや貯蔵タンクから漏れたことに「ふれるつもり」だったと続けた。

“In case we have such troubles, we will take appropriate measures so that there is no negative impact to the outer sea,” the statement continued.

「もし、そのような問題があったら、適切な対策をとって外海に悪い影響が出ないよう適切な対策をとるつもりです。」とさらに続く。

Abe, in a bid to reassure the IOC before Tokyo was picked as host of the 2020 Games, said that the radioactive water has been “completely blocked” within a 0.3-square-kilometer area in the harbor of the Fukushima No. 1 plant. He continued that Japan would never allow contaminated water to threaten the capital.

安倍氏は、2020年大会のホストとして選ばれる前に、IOCを安心させるために、五輪招致のスピーチでは、放射能汚染水は福島第1発電所の港の0.3平方キロの地域内に 「完全にブロック」されていると述べた。

Compounding Fukushima’s growing troubles, steam was seen rising from a puddle perched atop the reactor on Friday.

福島の大きくなりつつ問題をさらに悪化させるかのごとく、金曜日には蒸気が原子炉の屋上にある水溜り(燃料プール?)から上昇するのが見られた。

The appearance of the vapor, which TEPCO believes is emanating from an accumulation of rain water, has been arising intermittently since July. Scientists remain unsure why the steam continues to appear.

蒸気の出現は、東京電力は雨水の蓄積から発せされていると信じているが、7月以来、断続的に発生している。科学者たちは、なぜ、蒸気が出続けているのか、わからないままです。

‘Much worse than Three Mile Island’

スリー・マイル・アイランドよりもずっとひどい

Meanwhile, a former US nuclear regular said that cleaning up Fukushima was a bigger challenge than efforts to tackle the Three Mile Island disaster and the issue of radioactive water leaks was a minor part of the overall task, AP reports.

一方、元米原子力関係者は、福島のクリーン・アップは、スリーマイル島の災害に対処するための努力よりも大きな挑戦だった。放射性水漏れの問題は、全体的な仕事から見ればマイナーな部分であると語ったと、APは報道した。

Lake Barrett, who was appointed as an outside adviser for the decommissioning process by TEPCO, had led the Three Mile Island accident cleanup for nearly a decade as part of the Nuclear Regulatory Commission.

東京電力によって廃止プロセスの外部顧問に任命されたレイク・バレット氏は、原子力規制委員会の一員として、ほぼ十年間スリーマイル島の事故のクリーンアップを率いていた。

He said that the meltdowns in three of the reactors, massive radiation leaks and the volume of contaminated water at the Fukushima Dai-ichi plant made the cleanup process far more complicated.

福島第一原発での3基の原子炉でメルトダウン、膨大な放射能漏れ、莫大な汚染水が、クリーンアップの手順をより複雑にしていると言った。

“In comparison to Three Mile Island, Fukushima is much more challenging, much more complex a job,''Barrett told a Tokyo news conference on Friday.

金曜日の東京記者会見で、バレット氏は、「スリーマイル島に比べると、フクシマは、より一層挑戦的で、より一層複雑だ」と語った。

The 1979 partial nuclear meltdown at Three Mile Island in Dauphin County, Pennsylvania, involved one reactor. The radioactivity was solely contained in one building, where 8,000 tons of contaminated water was trapped.

1979年のペンシルベニアのダフィン地区にあるスリーマイル島でのメルトダウンは、一基の原子炉だけが巻き込まれた。放射線は、8000トンの汚染水が閉じ込められていた一つの建屋の中だけに留まった。

Barrett argues work should commence to pump groundwater from the plant before it reaches wrecked reactors - a move that has been resisted by local opposition.

バレット氏は、地下水が破壊された原子炉に届く前に発電所から汲出す仕事を開始するべきだと主張しているが、地元の反対によって抵抗されている。


"They should start pumping as soon as practical," said Barrett, adding that groundwater would have to be released into the ocean along with water that had been treated to remove most radiation - by a system designed by Toshiba Corp, Reuters reports.

"I believe in a matter of a few months ... early next year ... water will be cleaned up and be ready to be discharged," he continued.

Although Barrett admitted he would feed his grandchildren fish caught off the Fukushima coast if the clean-up proceeds as planned, he understood that TEPCO had lost credibility and was thus unable to reassure the public.

"When Tepco says: 'Trust me, this water is safe,' that's not enough," he said.

Barrett’s arrival followed an admission last month that TEPCO needed international help to contain the radioactive fallout after efforts to deal with it internally were unsuccessful.

TEPCO on Thursday was further forced to acknowledge that samples of underground water taken near a tank where a major leak occurred last month showed high levels of radioactive tritium, a radioactive isotope of hydrogen.

Tritium, which has a half-life of a little over 12 years, is less harmful to humans than cesium and strontium.

The plant operator said tritium levels in water taken from a well close to a number of storage tanks holding irradiated water rose to 97,000 becquerels per liter on Wednesday, up from 64,000 becquerels/liter measured at the same location a day earlier, Reuters reports.

More than two and a half years since the 2011 disaster, which was sparked by a massive earthquake and tsunami, TEPCO is struggling to pump out, treat and store massive amounts of contaminated water that is increasing at a rate of 400 metric tons a day.
関連記事:

衆院委員会:汚染水問題、閉会中審査へ 政府沈静化図る
毎日新聞 2013年09月14日 01時35分(最終更新 09月14日 02時46分)

自民・公明両党は13日、東京電力福島第1原発の汚染水問題で、野党が求めている衆院経済産業委員会の閉会中審査に応じる方針を固めた。27、30の両日に開く方向で調整している。だが、野党は閉会中審査の早期開催と10月15日召集予定の臨時国会を前倒しして開催するよう求めており、与野党の駆け引きが激化しそうだ。

安倍晋三首相は国際オリンピック委員会(IOC)総会で「状況はコントロールされている」と発言したが、東電の山下和彦フェローは13日、福島県郡山市で開かれた民主党の福島第1原発対策本部の会合で、「コントロールできていないと考えている」と説明した。

これに野党が反発。民主党の海江田万里代表は「首相発言は事実と違う。(閉会中審査を)もっと早めてもらいたい」と記者団に強調した。


政府・与党は当初、閉会中審査には、「五輪招致活動で国際的な評判を落としかねない」(自民党幹部)と消極的だった。だが、東京招致に成功し、首相発言も事実上の国際公約になったことから、政府の対策をアピールする方が得策との判断が働き、閉会中審査に応じる方針に転じた。

一方、菅義偉官房長官は13日の記者会見で、山下氏の発言に対して、「放射性物質の影響は発電所の港湾内にとどまっている」と反論。東電も同趣旨のコメントを出し、政府と東電は事態の沈静化を図った。

菅氏は会見で「(山下氏は)貯水タンクからの汚染水漏えいなどの個々の事象が発生しているという認識を示した」と説明。東電もホームページに「(首相発言は)放射性物質の影響は発電所の港湾内にとどまり、近海の放射性物質の濃度は基準濃度をはるかに下回り、継続的な上昇傾向も認められていないという趣旨だと理解しており、同じ認識だ」とのコメントを掲載した。【光田宗義、飼手勇介】

Thursday, September 12, 2013

フクシマ黙示録(和訳5):炉心溶融物が東京の地下水帯に達したら、4000万人を避難させなければならない

引き続き、フクシマ黙示録の和訳:

もし、炉心溶融物が東京の地下水帯に達したら、4000万人を避難させることについて深刻な議論を行わなければならないだろう。

太平洋への放射性物質の終わりなき放出は、私たちの生存期間だけでなく、子供達の生存期間まで続くだろう。東京とその近郊には、4000万人の人々が住んでいる。地下の炉心溶融物から放射性物質を放出し続けていることは、時折、水蒸気が出たり、放射線のレベルが大きく増加したりすることによって察しがつく。太平洋を越えて、いまのところ少なくとも2つの同僚評価済みの科学的な研究が、すでに初期の被曝によって、北米での死者や西海岸にある州で甲状腺の問題を抱えた子供達が増加しているという証拠を提供した。

生物蓄積と生物濃縮を通して、食物連鎖汚染が増加している。そして、新たに、フクシマ原発の地下に伸びる東京の地下水帯に接近している溶融燃料に関する懸念が明言された。炉心溶融物が東京の地下水帯に達したら、首都圏から4000万人を避難させることについて深刻な議論を行わなければならないだろう。不可能のように聞こえるが、安全な水を手に入れることができない地域に住むことはできない。


このような深刻な損傷を受けたプールから燃料の取り出しを開始する操作は、今まで試みたことがない。燃料棒は扱いにくく、とても重い。1本の重量は三分のニトン(約666キログラム)もある。しかし、プールも一緒にその建屋全体をコンクリートで包み込む方法がない限り、燃料棒を取り出さなければならない。建屋全体を包み込む選択について誰も議論していないが、プールから燃料棒を取り出すよりもずっと安全なように思える。しかし、全く危険がないわけではない。

例え、物事が今のような状態のままでも、付随的な被害は、もし、何世紀でなければ、何十年も継続するだろう。しかし、今の状態が続くとは考えにくく、少し挙げると、自然災害や時とともに起こる劣化、地震、地盤沈下、腐食など悪いことは起こるものだ。日が経つごとに、統計的な危険は、終末論的なシナリオへと向かって増えていく。

おそらく、物事が今のままでも、何百万人という人々が死亡するだろうし、最悪のことが起こった場合は、何十億という人々が死亡するであろうということ以外、物事がどのように進行するのか、誰も語ることができないし、わからない。



写真: 福島市大熊町の東京電力フクシマ第一原発で、放射性物質の拡散を防ぐために原子炉建屋の近くの地面に樹脂をスプレーしている作業員たち。


英語:

'If and when the corium reaches the Tokyo aquifer, serious and expedient discussions will have to take place about evacuating 40 million people'

We have endless releases into the Pacific Ocean that will be ongoing for not only our lifetimes, but our children’s' lifetimes. We have 40 million people living in the Tokyo area nearby. We have continued releases from the underground corium that reminds us it is there occasionally with steam events and huge increases in radiation levels. Across the Pacific, we have at least two peer-reviewed scientific studies so far that have already provided evidence of increased mortality in North America, and thyroid problems in infants on the west coast states from our initial exposures.


We have increasing contamination of the food chain, through bioaccumulation and biomagnification. And a newly stated concern is the proximity of melted fuel in relation to the Tokyo aquifer that extends under the plant. If and when the corium reaches the Tokyo aquifer, serious and expedient discussions will have to take place about evacuating 40 million people from the greater metropolitan area. As impossible as this sounds, you cannot live in an area which does not have access to safe water.

The operation to begin removing fuel from such a severely damaged pool has never been attempted before. The rods are unwieldy and very heavy, each one weighing two-thirds of a ton. But it has to be done, unless there is some way to encase the entire building in concrete with the pool as it is. I don't know of anyone discussing that option, but it would seem much 'safer' than what they are about to attempt...but not without its own set of risks.


And all this collateral damage will continue for decades, if not centuries, even if things stay exactly the way they are now. But that is unlikely, as bad things happen like natural disasters and deterioration with time...earthquakes, subsidence, and corrosion, to name a few. Every day that goes by, the statistical risk increases for this apocalyptic scenario. No one can say or know how this will play out, except that millions of people will probably die even if things stay exactly as they are, and billions could die if things get any worse.

Photo:
Workers spraying resin on the ground near the reactor buildings to protect the spread of radioactive substances at TEPCO's Fukushima Daiichi nuclear power plant at Okuma town in Fukushima prefecture (AFP Photo)

(未翻訳)

RT: Are the fuel rods in danger of falling victim to other factors, while the extraction process is ongoing? After all, it’s expected to take years before all 1,300+ rods are pulled out.

CC: Unfortunately yes, the fuel rods are in danger every day they remain in the pool. The more variables you add to this equation, and the more time that passes, the more risk you are exposed to. Each reactor and spent fuel pool has its own set of problems, and critical failure with any of them could ultimately have the end result of an above-ground, self-sustaining nuclear reaction. It will not be known if extraction of all the fuel will even be possible, as some of it may be severely damaged, until the attempt is made to remove it.

RT: Finally, what is the worst case scenario? What level of contamination are we looking at and how dire would the consequences be for the long-term health of the region?


CC: Extremely dire. This is a terrible answer to have to give, but the worst case scenario could play out in death to billions of people. A true apocalypse. Since we have been discussing Reactor 4, I'll stick to that problem in particular, but also understand that a weather event, power outage, earthquake, tsunami, cooling system failure, or explosion and fire in any way, shape, or form, at any location on the Fukushima site, could cascade into an event of that magnitude as well.




原文サイト:

Fukushima apocalypse: Years of duct tape fixes could result in millions of deaths
Russia Today Published time: August 17, 2013 13:15
Edited time: August 18, 2013 13:41

フクシマ黙示録:長年にわたるダクト・テープ(銀色で幅の広い粘着テープ)の修理が数百万人の死者を出す結果になるかもしれない
ロシア・トゥデイ 2013年8月17日 (8月18日 編集)


Tuesday, September 10, 2013

フクシマ黙示録(和訳4): チェルノブイリとの比較

引き続き、ロシア・トゥデイの翻訳を。

原文:

Fukushima apocalypse: Years of duct tape fixes could result in millions of deaths
Russia Today Published time: August 17, 2013 13:15
Edited time: August 18, 2013 13:41

フクシマ黙示録:長年にわたるダクト・テープの修理が数百万人の死者を出す結果になるかもしれない

ロシア・トゥデイ 2013年8月17日 (8月18日 編集)


現場は、ダクト・テープ(粘着テープ)とキック・スタンドで2年間支えられている。

対処すべきあまりにも多くの問題があるため、そして、何を実行するのか、しないのかは、費用が大きな要因となっているため、東電が言う「修正」とは、いつも一時的なものだ。

比較として、チェルノブイリは、郊外に、福島の四分の一のサイズの原子炉が一基あっただけだ。使い済みの燃料プールもなく、心配する必要がなかった。チェルノブイリでは、地上だけではなく地下も含めて、非常に迅速にその場で事故処理された。

福島では、屋上に6つのプールがあり、最終的に取り出されなければならない燃料が積まれている。3号機もかなり状態が悪いが、もっとも重要なのは4号機だ。使い済み燃料プールは、本来、長期保存のために使われるべきではなく、短期間に燃料を動かすのを助けるためのものだった。プールを長期間保存のために使うのは、大きな間違いであるが、いまでは許された実習となってしまい、世界中の原子炉現場で毎日のように繰り返されている。

地下のどこかに3つの100トンにのぼる溶解燃料の塊があるはずだが、それらがどこにあるのか誰も正確なことはわからない。東京電力がこれまでに設置した予防壁はことごとく失敗している。放射能汚染された水を除染する努力も報われず、ロボットも失敗し,カメラの機械や温度計も壊れて失敗。福島第一原発の周辺都市の除染も失敗した。



福島県大熊町にある破壊された東京電力、福島第一原発の建物




英語原文:

We have three 100-ton melted fuel blobs underground, but where exactly they are located, no one knows. Whatever 'barriers' TEPCO has put in place so far have failed. Efforts to decontaminate radioactive water have failed. Robots have failed. Camera equipment and temperature gauges...failed. Decontamination of surrounding cities has failed.

'The site has been propped up with duct tape and a kick-stand for over two years'

Many of their 'fixes' are only temporary, as there are so many issues to address, and cost always seems to be an enormous factor in what gets implemented and what doesn't.

As a comparison: Chernobyl was one reactor, in a rural area, a quarter of the size of one of the reactors at Fukushima. There was no 'spent fuel pool' to worry about. Chernobyl was treated in-situ...meaning everything was pretty much left where it was while the effort to contain it was made (and very expeditiously I might add) not only above ground, but below ground.

At Fukushima, we have six top-floor pools all loaded with fuel that eventually will have to be removed, the most important being Reactor 4, although Reactor 3 is in pretty bad shape too. Spent fuel pools were never intended for long-term storage, they were only to assist short-term movement of fuel. Using them as a long-term storage pool is a huge mistake that has become an 'acceptable' practice and repeated at every reactor site worldwide.

We have three 100-ton melted fuel blobs underground, but where exactly they are located, no one knows. Whatever 'barriers' TEPCO has put in place so far have failed. Efforts to decontaminate radioactive water have failed. Robots have failed. Camera equipment and temperature gauges...failed. Decontamination of surrounding cities has failed.

Photo: A destroyed building of TEPCO's Fukushima Daiichi (No. 1) atomic power plant at Okuma town in Fukushima prefecture (AFP Photo)

Saturday, September 7, 2013

東京で2020年夏季オリンピックが開催されることの意味



2020年のオリンピックが東京に決定したのを安倍晋三のFBで知った。
安倍晋三 6 hours ago

安倍晋三です。
朝早くにすみません。
ブエノスアイレスより速報です。

つい先ほど、東京が2020年の五輪開催地に選ばれました!!

本当にうれしい。
この心からの喜びを、皆さんとともに、分かち合いたいと思います。

この勝利は、国民が一つになった結果。
熱い思いが、世界に伝わったのだと思います。

この勢いで、国民が一つになって、2020年東京オリンピックを必ずや成功させましょう!

この結果を聞いて、国際オリンピック・コミティ(IOC)というのは、選手の健康よりも、裏取引で得たお金だけが目当ての団体だということが確認できた。又同時にWHOさえも手中に収める国際原発村の偉大さを思い知った。あとは、多くの選手が、東京で競技するのをボイコットしてくれれば、競技参加者の数が激変し、同時に観客がいないガラガラの会場が世界中のテレビに映し出されることになるだろう。

日本は、2020年の東京オリンピック会場となる代々木の国立競技場をイギリス人がデザインした未来的なドームに立て直すのに莫大なお金をかけたわりに、思ったような効果はなく、ますます経済的に不安定となるであろう。

一方で、これをきっかけに、日本の福島第一原発の状況が少しは透明化され、世界の目にさらされるようになれば、日本政府もいまよりもましな態度で収束にむかって努力するかもしれない。

そういった意味で、東京でオリンピックが開催されるということは、悪いことばかりではないかもしれない。しかし、世界的に批判されているオリンピックは今後衰退していくだろうことを考えると、今から7年後には、オリンピックはますます人気がなくなっている可能性もあるわけだ。

このような衰退していく催しに何千億というお金をかけるくらいなら、そのお金を福島に住む子供達を疎開させるために使うべきだと思う。

滝川クリステルさんのプレゼンテーション IOC総会(13/09/08)

放射能で、お・も・て・な・し♪

さすがは、世界で唯一の被爆国、日本の復讐のやり方は、イキですね♪

Friday, September 6, 2013

フクシマ黙示録(和訳3):核燃料棒の引き上げ作業への懸念

引き続き、ロシア・トゥデイの和訳:

これまでに誰かがやらなくてはならなかった最悪で最も重要な仕事

私の2番目に大きな懸念は、燃料棒の引き揚げ作業の間にむき出しの燃料棒にかなり接近する作業員たちの肉体的そして精神的な適応度についてだ。この作業を進める作業員たちは、この計画を手作業で成功させるためには最大の警戒が必要となる。多くの感覚、最も重要な視力は、彼らが危険にさらされている間、燃料棒をプールから取り出して、放射性核燃料輸送容器、又は、至近距離にある共同使い済み燃料プールに入れる作業中に即死するのを避けるために着用しなければならない装具によって妨害されてしまう。

しばらく、作業員の立場になって考えてみよう。暑くて、心地悪く、感覚は防御され、心は不安に満ちている。いまにも崩壊しそうな建物に立っている。たとえ、最強に保護されているとしても、作業員は、しょっちゅう撤去され、交替されなければならないだろう。つまり、放射線量限度に達したとき、頻繁に交替させられるので、このような重要な仕事をしたり、同志を知ったり、信用したりする利益はないのだ。

この燃料棒引き上げ作業は、これまでに誰かがやらなければならなかった中で最悪で最も重要な仕事となるであろう。そして、完璧に事が運んでも、間違った方向に行く多くの可能性があるのだ。

ロシア・トゥデイ: 他の災害 ‐ 例えば、チェルノブイリ、または2011福島メルトダウンのような - と比較して、安全な取り出し作業を確保するために潜在的な失敗はどのように影響するのですか。

クリスティーナ・コンソロ: 比較はできません。近接した膨大な量の核物質を取り扱うことで、これは信じられないくらい危険な作業となるでしょう。そして、私たちが過去に見たように、その場で一歩間違えれば、連鎖反応的な失敗につながるでしょう。



福島県大熊町のうちひしがれた東京電力(株)福島第一原子力発電所 3号機(左)と4号機(右)。3号機からは煙が上がっている。 (AFP Photo)



原文:

'One of the worst, but most important jobs anyone has ever had to do'

My second biggest concern would be the physical and mental fitness of the workers that will be in such close proximity to exposed fuel during this extraction process. They will be the ones guiding this operation, and will need to be in the highest state of alertness to have any chance at all of executing this plan manually and successfully. Many of their senses, most importantly eyesight, will be hindered by the apparatus that will need to be worn during their exposure, to prevent immediate death from lifting compromised fuel rods out of the pool and placing them in casks, or in the common spent fuel pool located a short distance away.

Think for a moment what that might be like through the eyes of one of these workers; it will be hot, uncomfortable, your senses shielded, and you would be filled with anxiety. You are standing on a building that is close to collapse. Even with the strongest protection possible, workers will have to be removed and replaced often. So you don't have the benefit of doing such a critical task and knowing and trusting your comrades, as they will frequently have to be replaced when their radiation dose limits are reached. If they exhibit physical or mental signs of radiation exposure, they will have be replaced more often.
It will be one of the worst, but most important jobs anyone has ever had to do. And even if executed flawlessly, there are still many things that could go wrong.

RT: How do the potential consequences of failure to ensure safe extraction compare to other disasters of the sort – like Chernobyl, or the 2011 Fukushima meltdown?

CC: There really is no comparison. This will be an incredibly risky operation, in the presence of an enormous amount of nuclear material in close proximity. And as we have seen in the past, one seemingly innocuous failure at the site often translates into a series of cascading failures.


Thursday, September 5, 2013

フクシマ黙示録(和訳2): 汚染水が核連鎖反応へ

フクシマで、他の問題に光を照らしてみると、汚染水の状況が、核連鎖反応のシナリオを引き起こす可能性もある。

フクシマでは、膨大な量の地下水が原発敷地内からとめどなく流れ出ており、状況の悪化を避けるために、1日24時間、週7日、年365日監視しなければならない。最近は、原発の沈下や液状化問題が明らかになってきた。

東京電力は、これらの建物から水を汲み出すことを決定した。しかし、建物から水を汲み出すことは、水が流れ出るスピードを増すことになり、原発の周りの土地の問題をより深刻にすることになる。大変な仕事だが、原発をもとのままの状態で長期保存するために、地下が漏れている家の周囲に排水土管を設置するように、水路の開削が必要となる。それも、壮大なスケールで。

この努力を怠ると、土壌はさらに沈下し、建物の構造が傾き、続いてプールの中に保管されている内容も一緒に傾く事態となる。


福島県双葉市大熊町にある東京電力のフクシマ第一原発3号機 (写真:AFP)

これらの建物に流れてくる水はすべて核溶解燃料に接触してくるらしく、高濃度の放射能に汚染されている。

現在の液化やその場所、核溶解燃料の位置、東京電力がどのくらい長く水を汲み出すのか、次の地震はいつ襲ってくるのかなどがわからないので、汚染水や沈下の問題だけから、これがいつ起こるのかを予測するのは不可能だ。しかし、疑問の余地なく、建物から水を汲み出すことは、汚染水の流れを速めているだけなので、この汚染水の問題は、早急に是正され、解決されなければならない。

ロシア・トゥデイ: 核燃料棒の取り出しに伴って生まれるこれらの複雑な問題の中で、どれが最も深刻だと思われますか。

クリスティナ・コンソロ: 最も深刻な問題は、核の連鎖反応を引き起こすものです。そして、前述したとおり、たくさんの違った方法でこれが起こりうるのです。破損した燃料棒や棚網を含む燃料貯蔵プールでは、核連鎖反応がいつおこってもおかしくない状況です。これまでまだ起こっていないということは、東電は信じられないくらい幸運だったのです。

続く



Video streaming by Ustream
130904 東電定例会見 17:30 (1/2) IWJ Ustreamより

原文:

Fukushima apocalypse: Years of duct tape fixes could result in millions of deaths
Russia Today Published time: August 17, 2013 13:15
Edited time: August 18, 2013 13:41hi

フクシマ黙示録:長年にわたるダクト・テープの修理が数百万人の死者を出す結果になるかもしれない

ロシア・トゥデイ 2013年8月17日 (8月18日 編集)

Monday, September 2, 2013

フクシマ黙示録〔和訳1): 燃料棒の取り出し作業が週末論的な大事故へ

今週末は、金曜日から月曜日までカナダは4日連休だったので、ついついのんびりしてしまい、記事の和訳が遅れてしまったことをお詫びしたい。 ロシア・トゥデイの記事は、かなり長い記事なので、数回に分けて和訳を記載させていただきたい。今日は、1年半前倒しになり、今年の11月から始まる4号機のプール内に残された核燃料棒の取り出しについての部分。明日は、汚染水漏れについての部分の和訳を紹介させていただく。

和訳:

フクシマ黙示録:長年にわたるダクト・テープの修理が数百万人の死者を出す結果になるかもしれない

ロシア・トゥデイ 2013年8月17日 (8月18日 編集)

損傷を受けたフクシマ原子力発電所にある1,300本以上の燃料棒を取り出すための作業中のほんの些細なミスが発端となって終末論的な大事故につながる可能性があると放射腺研究者のクリスティーナ・コンソロ氏はロシア・トゥデイに語った。

フクシマのオペレーターである東京電力は、発電所の損傷した4号機のプール内に保存されている400トンの使用済み核燃料棒を取り出す予定だ。核燃料棒を取り出す作業は、放射線に汚染された環境にあり、なおかつ損傷した建物の上階から手作業で行われなくてはならない。

最悪のシナリオでは.取り扱いを誤った燃料棒が臨界に達し、地上で起こったメルトダウンによって放射線が放出されても、停止する方法が無いケースだとニュークド・ラジオの創設者でありホストでもあるコンソロ氏は述べた。しかし、今のままの状態を放置することはありえない。なぜなら、なにもしなくても、同様に悪い結果が起こる統計的な危機が毎日増え続けるからだとコンソロ氏。

ロシア・トゥデイ:私たちがすでに知っている汚染水漏れの危機に比べて、燃料棒の状況はどのくらい深刻なのか。

クリスティナ・コンソロ: 核燃料棒の取り出し作業は、世界中の430以上の原子力発電所で日常的に行われているが、最高の環境下においてもこの作業には非常に繊細な手順を要する。フクシマでの核燃料棒の取り出し作業がなぜここまで危険で複雑かというと、整合性がひどく損なわれている燃料プールで作業されるからである。その上、建築上の問題がもっとも顕著な4号機で、それもプールは建物の屋上にあるのである。

その他にも、この作業が危険な数多くの理由がある。

‐ 事故初期の爆発によってこの燃料を含むプールの中の棚網が破損している。

‐ 水位が下がると燃料棒に含まれているジルコニウム被覆が燃焼するが、燃料棒がどの程度損傷しているのかいまだにわかっていない。そして、恐らく、燃料棒が取り出されるまでわからないであろう。

‐ 塩水冷却がプールの壁(恐らく燃料棒や棚網も)の腐食をもたらした。

‐ 建物は沈下している。

‐ 通常、燃料を引き上げるクレーンは破壊されてしまった。

- コンピュータ操作による燃料の引き上げ作業は不可能であり、全ては手作業で行われなくてはならない。

- 東京電力は、この取り出し作業を,人間なしでできない。作業員は、核燃料棒を抽出したり放射性核燃料輸送容器に入れたりと膨大な作業をこなす際、高い放射線にさらされるであろう。

- 各核燃料棒を取り出す手順は、事故なく1300回繰り返されなければならない。

- このような複雑な条件の下で、損傷した核燃料棒を移動することは、各燃料棒が互いに接触し、止めることができない連鎖反応を起し、臨界につながることがある。

潜在的に何が起こりえるかというと、燃料プール内にある核燃料棒が燃焼し、爆発、さらに建物全体が損傷し崩壊することになる。この連鎖反応は、繰り返され、長時間続くことになる。これは一言で言えば黙示録的シナリオである。

汚染水漏れは極端に解決が困難な問題であり、これまでに地下室の水漏れを体験した人なら誰もが知っている通り、水はいつでも流れる方向を見つけるものだ。

原文:

Fukushima apocalypse: Years of ‘duct tape fixes’ could result in ‘millions of deaths’
Russia Today Published time: August 17, 2013 13:15
Edited time: August 18, 2013 13:41hi
http://on.rt.com/emyx0a

Even the tiniest mistake during an operation to extract over 1,300 fuel rods at the crippled Fukushima nuclear power plant in Japan could lead to a series of cascading failures with an apocalyptic outcome, fallout researcher Christina Consolo told RT.

Fukushima operator TEPCO wants to extract 400 tons worth of spent fuel rods stored in a pool at the plant’s damaged Reactor No. 4. The removal would have to be done manually from the top store of the damaged building in the radiation-contaminated environment.

In the worst-case scenario, a mishandled rod may go critical, resulting in an above-ground meltdown releasing radioactive fallout with no way to stop it, said Consolo, who is the founder and host of Nuked Radio. But leaving the things as they are is not an option, because statistical risk of a similarly bad outcome increases every day, she said.

RT: How serious is the fuel rod situation compared to the danger of contaminated water build-up which we already know about?

Christina Consolo: Although fuel rod removal happens on a daily basis at the 430+ nuclear sites around the world, it is a very delicate procedure even under the best of circumstances. What makes fuel removal at Fukushima so dangerous and complex is that it will be attempted on a fuel pool whose integrity has been severely compromised. However, it must be attempted as Reactor 4 has the most significant problems structurally, and this pool is on the top floor of the building.

There are numerous other reasons that this will be a dangerous undertaking.

- The racks inside the pool that contain this fuel were damaged by the explosion in the early days of the accident.

- Zirconium cladding which encased the rods burned when water levels dropped, but to what extent the rods have been damaged is not known, and probably won't be until removal is attempted.

- Saltwater cooling has caused corrosion of the pool walls, and probably the fuel rods and racks.

- The building is sinking.

- The cranes that normally lift the fuel were destroyed.

- Computer-guided removal will not be possible; everything will have to be done manually.

- TEPCO cannot attempt this process without humans, which will manage this enormous task while being bombarded with radiation during the extraction and casking.

- The process of removing each rod will have to be repeated over 1,300 times without incident.

- Moving damaged nuclear fuel under such complex conditions could result in a criticality if the rods come into close proximity to one another, which would then set off a chain reaction that cannot be stopped.

What could potentially happen is the contents of the pool could burn and/or explode, and the entire structure sustain further damage or collapse. This chain reaction process could be self-sustaining and go on for a long time. This is the apocalyptic scenario in a nutshell.

The water build-up is an extraordinarily difficult problem in and of itself, and as anyone with a leaky basement knows, water always 'finds a way.’

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