Thursday, September 5, 2013

フクシマ黙示録(和訳2): 汚染水が核連鎖反応へ

フクシマで、他の問題に光を照らしてみると、汚染水の状況が、核連鎖反応のシナリオを引き起こす可能性もある。

フクシマでは、膨大な量の地下水が原発敷地内からとめどなく流れ出ており、状況の悪化を避けるために、1日24時間、週7日、年365日監視しなければならない。最近は、原発の沈下や液状化問題が明らかになってきた。

東京電力は、これらの建物から水を汲み出すことを決定した。しかし、建物から水を汲み出すことは、水が流れ出るスピードを増すことになり、原発の周りの土地の問題をより深刻にすることになる。大変な仕事だが、原発をもとのままの状態で長期保存するために、地下が漏れている家の周囲に排水土管を設置するように、水路の開削が必要となる。それも、壮大なスケールで。

この努力を怠ると、土壌はさらに沈下し、建物の構造が傾き、続いてプールの中に保管されている内容も一緒に傾く事態となる。


福島県双葉市大熊町にある東京電力のフクシマ第一原発3号機 (写真:AFP)

これらの建物に流れてくる水はすべて核溶解燃料に接触してくるらしく、高濃度の放射能に汚染されている。

現在の液化やその場所、核溶解燃料の位置、東京電力がどのくらい長く水を汲み出すのか、次の地震はいつ襲ってくるのかなどがわからないので、汚染水や沈下の問題だけから、これがいつ起こるのかを予測するのは不可能だ。しかし、疑問の余地なく、建物から水を汲み出すことは、汚染水の流れを速めているだけなので、この汚染水の問題は、早急に是正され、解決されなければならない。

ロシア・トゥデイ: 核燃料棒の取り出しに伴って生まれるこれらの複雑な問題の中で、どれが最も深刻だと思われますか。

クリスティナ・コンソロ: 最も深刻な問題は、核の連鎖反応を引き起こすものです。そして、前述したとおり、たくさんの違った方法でこれが起こりうるのです。破損した燃料棒や棚網を含む燃料貯蔵プールでは、核連鎖反応がいつおこってもおかしくない状況です。これまでまだ起こっていないということは、東電は信じられないくらい幸運だったのです。

続く



Video streaming by Ustream
130904 東電定例会見 17:30 (1/2) IWJ Ustreamより

原文:

Fukushima apocalypse: Years of duct tape fixes could result in millions of deaths
Russia Today Published time: August 17, 2013 13:15
Edited time: August 18, 2013 13:41hi

フクシマ黙示録:長年にわたるダクト・テープの修理が数百万人の死者を出す結果になるかもしれない

ロシア・トゥデイ 2013年8月17日 (8月18日 編集)

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