Wednesday, October 31, 2012

BBCが復興を食い物にした日本政府による復興予算流用を報道

以前、日本車の販売が半減 中国との軋轢で」や、原子力村に復興予算42億円流用というエントリーの中でも紹介したが、日本政府が被災者や被災地はおざなりにして復興を食い物にしているという恐ろしい事実は、東京新聞や赤旗などでは伝えられてきたが、日本の大手メディアはほとんど無視を決め込んでいる。

そんなことを伝えたら、政府からメディア企業へのカネの流れがストップしてしまうからだ。日本の野田首相をはじめとした与野党の政治家も復興予算からのキックバックが欲しくて政府に何もいえない状態だ。

この政府と大手メディアと政治家がグルになっていることで、日本国民が被る不幸は計り知れない。次の選挙では、この古くから続く日本のイビツな社会構造をぶち壊し、新しい社会構造を構築する手始めとしなければならない。

BBCが日本政府が復興予算を全く関係ない事業に費やしていることを報道していたので、和訳してシェアさせていただきたい。

原文:


和訳:

日本の復興予算が無駄に使われる
BBC ニュース アジア 2012年10月31日

復興のために使われるべき予算の少なくとも4分の1が全く関係のない事業に使われてしまった。

2011年の地震と津波による震災後、復興予算が全く関係のないことに使われていることを政府監査が発見した。

1500億ドル(約12兆円?)の復興予算で使われたものには、沖縄県の道路、日本で一番高いビルの広告、捕鯨リサーチ支援などがある。

32万5千人の人々が、震災から18ヶ月後もいまだに避難しているにもかかわらずだ。

ある被災地では、復興作業がほとんど実施されていないという。

2011年の3月に日本の北東で、津波と地震に襲われ、1万9千人の人々が命を失ったり、いまだに行方不明のままである。

日本政府は、復興に充てるためにいくつもの補正予算を国会で通過させた。

しかし、政府監査によれば、予算は、復興とは関係のなく日本の経済を復活させるためのプロジェクトに使われてしまったようだ。

日本の復興努力の速度が問われるときに、結果はおのずとわかるだろう。

その地域の半分の家屋が破壊された漁港、陸前高田の窪田たかし副市長は、破壊された町にはいまだに一軒の新しい建物も立っていないとAPの記者に語った。

「19ヶ月の間、基本的には、全く変化はない。」と彼は言った。

月曜日に国会で野田佳彦首相は、これらの問題が対処されることを約束した。

「復興予算の使いかたについてはいろいろな批判を受けています。」と野田氏は語った。

「私たちは、被災地の復興を最優先するべきであるとの声を真摯に受け止めなければなりません。」

分析:
ルパート・ウィンフィールド-ヘイズ
BBCニュース 東京

外部者にとってこのニュースのもっとも驚くことは、日本での大騒ぎの欠如である。政府監査が先週この件を発表したとき、日本のメディアはこのことをほとんど報じなかった。

もし、このように手厳しい政府の監査が米国や英国で発行されたら、メディアや野党によって大騒ぎされるだろう。

日本の野党の党首は、単に「無責任だ」と述べただけだ。まるで自分たちには関係ないことのように、ほとんどの日本人は彼らの肩をすくめているように見える。

日本人は、長い経験から、政治のリーダーには何も期待できないことを学んだ。だから、彼らはほとんど失望しない。長年の間、日本の政治は、政府を政治的に支援する見返りに、政府のカネを利用してきた。復興支援金の流用は、そのパターンだ。

もちろん、復興で町が再開するのをいまだに待っている被災地沿岸の人々に対する同情心などひとかけらもない。



参考ニュース:

Japan tsunami reconstruction money 'misspent'

At least a quarter of the money assigned to the quake clean-up has been used on completely unrelated projects
Japan has spent funds intended for reconstruction after the 2011 earthquake and tsunami on unrelated projects, a government audit has found.
Projects financed by the $150bn (£93bn) fund include roads in Okinawa, an ad campaign for Japan's tallest building and support for whaling research.
Some 325,000 people remain displaced 18 months on from the disaster.
In some areas little reconstruction work has been carried out, reports say.
Some 19,000 people were killed or remain missing following the tsunami and earthquake that struck north-east Japan in March 2011.
The government has passed a number of supplementary budgets to fund reconstruction efforts in affected areas.
But a government audit showed money had been used for unrelated projects reportedly included on the basis that they could boost national economic revival.
The findings come at a time when questions are being asked about the speed of Japan's reconstruction effort.

Map

Takashi Kubota, deputy mayor of Rikuzentakata, a fishing port where nearly half of the houses were destroyed, told the Associated Press news agency that "not one single new building yet" had been built in the destroyed downtown area.
"In 19 months, there have basically been no major changes," he said.
Speaking in parliament on Monday, Japanese Prime Minister Yoshihiko Noda promised that problems would be addressed.
"There have been various criticisms made regarding how the budget for reconstruction has been spent," he said.
"We must listen sincerely to the voices calling for the utmost priority to be accorded to disaster area reconstruction. We will properly provide allowances for budget items that are truly needed by the disaster-affected areas and strictly narrow down other items."
Analysis
What is perhaps most surprising about this story to an outsider is the lack of fuss about it in Japan. It was barely reported by the Japanese media when the government audit was released last week.
If such a damning government audit was published in the US or Britain one can imagine the howls from the media and opposition.
The opposition leader here merely said it was "irresponsible". Most Japanese appear to be shrugging their shoulders.
People here have learned from long experience to expect little from their political leaders, and they are rarely disappointed. For decades Japanese politics has been run on "pork" - the distribution of government money in return for political support. The misuse of tsunami funds fits that pattern.
Of course that is of little consolation to people along the tsunami-devastated coast, still waiting for the reconstruction of their towns to begin.

Tuesday, October 30, 2012

ハリケーン・サンディその後と原発への影響

昨晩、ハリケーン・サンディは、寝ている間に私の住む地域を通り過ぎてくれていた。朝起きたら、水槽のポンプが機能していなかったし、電気で動く時計も止まっていたので、夜中に停電があったらしい。でも、魚は生きていたし、寝ている間だったので、ほとんど影響を受けることはなかった。

トロントでは、大きな木が倒れたり、落ちてきた看板に当たって亡くなられた方が約1名いたが、その他にとりたてて大きな被害はなかったようだ。

一方の米東部一帯は、大きな被害を被ったようだ。東部一帯で死者が40名に達し、800万世帯・事業所が停電、ニューヨークでは地下鉄が浸水し、ブルームバーグ市長によれば、4~5日間運休するとのこと。

さて、一番気になった原発の方は、ニュージャージー州内の原子力発電所で、冷却水循環ポンプに異常が起きたため、手動で稼働を停止し、ニューヨーク州内の原発2カ所も、送電関連の異常で自動停止したとか。今のところ、まだ大きな問題は伝えられていない。

参考ニュース:

ハリケーン「サンディ」が原発にも影響、運転停止や出力低下相次ぐ

ロイター 2012年 10月 31日 03:38 JST

[ニューヨーク 30日 ロイター] 米ハリケーン「サンディ」の影響は原発にも及び、これまでに複数の施設で運転停止や出力低下を余儀なくされている。
このうち、ニュージャージー州オイスタークリーク原発(エクセロン(EXC.N: 株価企業情報レポート))は、サンディの接近で付近の水位が上昇したことから、警報が発令された。原子力規制委員会(NRC)が定める4段階の緊急事態の中で下から2番目の深刻なレベルで、警報は米東部時間30日午前の時点で解除されていない。
エクセロンは声明で、原発施設への危険性はなく、一般市民の健康、安全に対する危険もないと表明。連邦緊急事態管理局(FEMA)のフューゲート長官は30日朝のテレビ番組で「現時点で差し迫った危険はなく、施設周辺での防護措置は講じていない」と語った。
ニューヨーク州インディアンポイント原発3号機(エンタジー(ETR.N: 株価,企業情報レポート))が送電網の変動に伴い29日午後10時41分頃、自動停止したほか、ニュージャージー州セーレム原発1号機(パブリック・サービス・エンタープライズ・グループ(PEG.N: 株価企業情報レポート))も30日午前1時10分に手動停止した。ニューヨーク州ナインマイルポイント原発1号機(コンステレーション・エナジー・ニュークリア・グループ)も停止し、ペンシルベニア州リメリック原発(エクセロン)などが出力を低下させた。

原子炉停止も…「サンディ」、米4原発に影響 

【ワシントン=中島達雄】米原子力規制委員会(NRC)は30日、温帯低気圧「サンディ」により、ニュージャージー州とニューヨーク州の原子力発電所計4か所で原子炉停止などの影響が出たと発表した。
外部への放射性物質の放出はない。
オイスタークリーク原発(ニュージャージー州)は29日、冷却水用の運河の水位が上昇したため警報を出した。その後、水位は低下している。セーラム原発(同)でも30日、川の水位が上昇したため手動で原子炉を停止した。インディアンポイント(ニューヨーク州)とナイン・マイル・ポイント(同)の両原発では29日、原子炉が自動停止した。外部電源系統が不安定になったのが原因とみられる。


NY近郊インディアンポイント原発が一部稼動停止、ハリケーンで
WSJ 2012年 10月 30日 16:17 JST

【ワシントン】ニューヨーク市の北方約45マイル(約72キロ)にあるインディアンポイント原子力発電所が29日午後10時45分ごろ、一部施設の稼動を停止した。オペレーターのエンタジー社によると、外部配電網が原因で、従業員や市民に対する危険はないという。同じ原発内の他の施設はフル稼働している。
イメージAP インディアンポイント原子力発電所(2000年)
一方、定期燃料補給のために運転を停止していたニュージャージー州のオイスタークリーク原発は同日、警戒態勢に置かれた。米最古の同原発はバーネガット湾沿いにあり、ハリケーン(その後、温帯低気圧に変化)「サンディ」の接近で、海抜6フィート(約1.8メートル)まで水が上昇したことを受け、安全当局が午後7時ごろに「異例の事象」を宣言。約2時間後に「警戒」レベルに引き上げられた。これは4段階の警報システムで下から2番目にあたる。
米原子力規制委員会(NRC)は、オイスタークリークやインディアンポイント、その他の米国内の原発の状況は依然として安全だとしている。
1969年に運転を開始したオイスタークリーク原発は、2019年に閉鎖の予定。NRCによれば、上げ潮、風向き、ハリケーン接近が相まって、取水構造物での水位を上昇させたが、水は数時間で引くとみられる。防水対策が施されており、ハリケーン級の風にも耐えられるという。
同原発を保有するエクセロンによると、スイッチヤードで電力に支障があったが、バックアップのディーゼル発電機が安定した電力を供給しており、現場には2週間分以上の燃料があるという。
東海岸の他の場所にある原発はハリケーンに耐えており、事故は起きていない。
NRCの本部や北東部の支部はハリケーンのために閉鎖したが、検査員はすべての原発に24時間体制で対応している。NRCは5つの州について、通信障害に備えて衛星電話を持った追加の検査官を派遣したり、待機させたりしている。
原発はハリケーンや飛行機の墜落、その他の大きな災害や事故に絶えられる設計になっている。しかし、安全手順ではハリケーン級の風が吹いたり、近隣地区の水位が一定基準を超えたりした場合には閉鎖するよう求めている。
ニュージャージー州ハンコックスブリッジのセーラム、ホープクリーク両原発では、風速が時速74マイル以上に達した場合に運転を停止するため、当局者が監視していた。近隣のデラウェア川の水位が通常の89フィートから99.5フィート超に上昇した場合も危険になる。
メリーランド州ラスビーのカルバートクリフス原発はフル稼働中。現場内外の追加要員がハリケーンに備えている。風速が時速75マイルを超えるか水位が通常の海抜より10フィート超高くなれば、運転が停止される。
(AP通信)




小沢一郎政治塾第13期生募集、週刊朝日独占インタビュー、植草さんの埼玉講演会

小沢一郎氏から、小沢一郎政治塾第13期生募集についてのメッセージ。興味のある方は、ぜひ応募下さい。募集締切 平成24年11月30日(金)必着 【注】書類は書留にて郵送のこと。



『小沢一郎Website』小沢一郎政治塾より


昨年発生した東日本大震災と福島第一原発事故、そして長引くデフレ不況に、 目の前まで迫って来た世界恐慌―。
それら歴史的困難を乗り越えなければ、日本に未来はありません。 
その日本再生の第一歩は、国民の総力を結集するために、
もう一度新たな政権交代を何としても実現し
「国民の生活が第一。」の政治を確立することです。
官僚が全てを支配する「官僚独裁」を許していたら、 日本は必ず、無謀な大戦へと突き進んだ昭和の悲劇を繰り返してしまいます。 一日も早く日本に議会制民主主義を定着させ、 国民主導の政治で政治、行政、経済、社会の仕組みを 根本からつくり直さなければなりません。
私たちの目指す「日本一新」は、残された時間がもうあまりありません。 その大本業を速やかに成し遂げて、日本を本当に豊かな国にするためには、 不動の覚悟と強い責任感を持った若い人材が不可欠です。
「小沢政治の理念と哲学」を、小沢塾長自ら伝授致します。 新しい日本の各界のリーダーを目指す方々、どうぞご応募下さい。
詳細は、小沢一郎政治塾 概要 へ。




なお、小沢氏の独占インタビューが、「ハシシタ 奴の本性」で一躍世間の注目を浴びた『週刊朝日』の最新号11月9日増大号に掲載されている。「野田首相は辞職する」という、今、誰もが望んでいることが近い将来実現するかもしれないことを予期させるようなタイトルで、購読欲がそそられる。




今日は、植草さんの講演会午後6時15分から埼玉県さいたま市にある「さいたま共済会館」で講演会が開催される。会場定員が100名だけ(ポスターにある定員200名というのは、誤りだそうだ)なので、もうすでに予約で一杯の可能性もあるが、興味のある方は、ぜひ、問い合わせてみてはいかがだろうか。




Monday, October 29, 2012

大西洋海岸に建つ26基の原発をハリケーン・サンディが襲ったら



ついに、29日夜、ハリケーン・サンディが米国大陸に上陸し、すでに、375000人に避難命令が出ており、300万戸以上が停電、ニューヨーク証券取引所も天候を理由に27年ぶりに取引が休止された。これまでに少なくとも10人の死者がでている。オバマもロムニーも選挙予定を変更した。



NYに住むFBのお友達のお話によると、NYの地下鉄は浸水、道路は洪水、マンハッタンのイーストサイドにあるコンソリデイティド・エディソン(Consolidated Edison) 発電所が爆発 (下の動画で、18秒くらいのところで爆発が見える)と次から次にとんでもない出来事の連続だそうだ。

Sandy_ConEd Explosion

私が最も恐れているのは、ハリケーン・サンディが通り過ぎる大西洋沿岸一帯に建つ26基に及ぶ原発の行方だ。アーニー・ガンダーセン氏によれば、電源喪失したら、福島で起こったように、電気でポンプでの水が供給できなくなり、核燃料プールが燃え上がる可能性がでてくるそうだ。それ以前に、強風で原発の建物自体が吹き飛ばされるということなどもありえるかもしれない。そんなことになったら、福島以上にとんでもない事態になるに違いない。

自然界では何が起こるかわからない。だから、原発はいますぐ全て廃止するのが全人類のためだと思う。

Sunday, October 28, 2012

ハリケーン・サンディのごとく政治史上最も威力ある政党になって欲しい『国民の生活が第一』、結党記念にて

このところ、22℃の暖かい日が続いたかと思ったら、今週末は、一転して10℃以下に急降下。昨日はカナダの西海岸BC州で7.7度の地震があり、今度は、ニュー・ジャージー州、ニュー・ヨーク州、コネティカット州などの米国東部沿岸地域にこれまでにない大きな規模のハリケーン・サンディーが襲来するそうだ。

NYではすでに地下鉄は全てストップし、お店も7時には閉店してしまったようだ。50以上のエアラインもキャンセルされている。ただ、いまのところは嵐の前の静けさからか、ものすごく静からしい。

私の住むナイアガラ地域、カナダ東部沿岸地域にもハリケーンの影響がでるとされている。水曜日頃には、停電になるので、その準備のためにキャンドルを準備したり、万一水道が使えなくなったときのために、お風呂に水をためておいたり、ガソリンを満タンにしておいたり、非常食を用意したりするようにとニュースでは伝えていた。もちろん、パソコンも使えないだろうから、水曜日はハリケーンが道をそらしてくれない限り、ネットにもアクセスできないと思う。

そんなハリケーンのごとく、官僚に支配され続ける日本の政治構造をめちゃめちゃに破壊して欲しいというのが、私の小沢一郎氏への願いだ。

ホテル開設以来の4200名にものぼる参加者で大盛況だった、10月25日にホテル・ニューオータニで行われた『国民の生活が第一』結党記念パーティ

下の動画では、記念パーティに参加された支持者の方々に小沢氏から感謝の言葉が述べられている。


【2012年10月26日・党本部】小沢一郎代表パーティー御礼

YouTubeから、コメントを転載させていただきたい。
  • ・・で、あまりにマスコミが国民の生活を無視してるようなので、­ついつい小沢さんの話を探して聞くようになった。です。
    
  • 国民としては、いろいろな政党の話を聞いて選択をしたいが、「国­民の生活が第一」だけは報道しない。「おかしいな」と思ってしま­う。
    マスコミ社員の人達に気づいてほしい。
    マスコミの会社でも格差が大きいはず、高収入を得ているのはほん­の一握りだろう。
    それが今の日本だ。
    ひとり、ひとりが「この国を守って、他国と友好的であるが、従属­的にならず、国民全体が求める声を聞き、経済界を動かし、官僚を­まとめ動かしてくれるリーダー」は
    誰なのかよく見たいです。
    マスコミの扇動で以前失敗してるので。
    
  • 民主党、自民党、公明党、維新の会、みんなの党はほぼ全ての政策­が同じで、議論をする点がなく、尖閣購入などで国民の目を逸らし­て時間を経過させ増税などの政策を既成事実化させようとしていま­す。
    これを阻止するのは国民生活が第一や新党きづな、みどりの会など­の国民生活重視政党連合を選挙で勝たせることしか今の法律では無­理です。
    テレビが石原政党を報道し、国民生活が第一の政策を無視するのは­この国民連合の知名度を上げたくないからでしょう。一般的な国民­にとって一番良い政策を唱えているのはここですから。
  • いまや国民の生活が第一しか頼れる政党が無くなってしまいました­。
    私も頼ってばかりではなくて、社会のために頑張ります。
    小沢一郎さんも嫌がらせに負けずに頑張って下さい!
    
  • 電話かな?
    応援してます。頑張ってください。
  • 小沢さんがいるから、日本の未来も安心できる。色々とメディア等­からひどい仕打ちを受けてもがんばっていらっしゃる小沢さんを見­ると、頭が下がるし、小沢さんから勇気をいただいています。日本­の為に、皆の為にがんばってくださって、本当にどうもありがとう­ございます。これからもがんばってください。応援しています。
  • 大丈夫。国民がついてる。
  • 参列させて頂く予定でしたが、病気になり諦めました。より大きく­育ち、我が国の政治の根幹になって下さい。働き蟻は黙々と頑張り­ます。
  • 本当に良かったですね。これからも頑張ってください

Saturday, October 27, 2012

次期選挙予測:民主党は議席を3分の1に減らし、自民党も伸びず、第三局が台頭

石原チン太郎は東京都知事だっただけに、メディアと密接なつながりがあるのだろう。新党を結成したとたん、「国民の生活が第一」が結成されたときには決して見られなかったメディアによるゴマすりが見られた。その一つが右翼系フジテレビの『新報道2001』の世論調査だ。

タイトルの『新報道2001』を『チン報道2001』に変えたほうがいいかもしれない。新報道2012ならまだわかる。なぜ、いまから11年前の年号2001なのに新報道なのかずっと疑問だった。

このブログの賢明な読者のみなさまなら、このフジテレビの『新報道2001』の世論調査がほとんど信用できないというのは承知の上だと思うが、それにしてもここまで露骨に石原チン太郎を必要以上によいしょしていると笑える。

投票するのは、有権者でテレビ局じゃないので、恐らく選挙ではほとんど違った結果が出るだろう。しかし、有権者の中には、こういったくだらない世論調査の影響を受ける人もいるだろう。

(10月25日調査・10月28日放送/フジテレビ)
あなたは野田内閣を支持しますか。支持しない 75.6% 
【問1】次の総選挙の比例で投票したい政党はどこですか。
民主党 8.2%(↓) 新党改革 0.0%(―)
自民党 28.2%(↓) 新党きづな 0.0%(―)
公明党 3.8%(↑) 新党大地・真民主 0.0%(―)
共産党 1.4%(↓) 国民の生活が第一 1.8%(↑)
社民党 0.2%(―) 日本維新の会 3.4%(↑)
国民新党 0.0%(↓) 無所属・その他 3.8%
新党日本 0.0%(↓) 棄権する 1.6%
みんなの党 3.8%(↑) (まだきめていない) 43.6%
たちあがれ日本 0.2%(↑)

【問2】あなたは野田内閣を支持しますか。
支持する 19.0%
支持しない 75.6%
(その他・わからない) 5.4%

【問3】石原慎太郎氏が東京都知事を辞任し次期衆院選に出馬、新党を結成する意向を表明しました。あなたはこの「石原新党」に期待しますか。
期待する 56.0%
期待しない 39.0%
(その他・わからない) 5.0%

【問4】石原都知事は新党結成の表明において、橋下大阪市長率いる「日本維新の会」との、連携に意欲をみせました。あなたは、石原氏と橋下氏の連携について、どう思いますか。
期待する 51.0%
期待しない 44.4%
(その他・わからない) 4.6%

【問5】あなたは衆議院の解散総選挙をいつ行うべきだと思いますか。
年内 64.2%
来年 32.2%
(その他・わからない) 3.6%
首都圏の成人男女500人を対象に電話調査
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/shin2001/chousa/2008/121028.html

それにしても、民主党が今頃になって時期選挙で大敗することを予感して、必死で弁明したり、しているのは、本当に見苦しい。Newポストセブンの総選挙予測によると、民主は3分の1に減で日本維新の会は118議席前後となるそうだ。


300選挙区シミュレーションの結果:
■予想獲得議席数
政党/小選挙区/比例区/合計
民主党/52/32/84
自民党/112/49/161
日本維新の会/77/41/118

国民との約束(マニフェスト)を破り捨てた民主党は選挙区に加え、比例代表でも惨敗し、現有議席の3分の1に大きく議席を減らしそうだ。
 その予測を裏付けるのが、民主党代表選で党員・サポーターの66%が棄権したことだろう。野田首相の地元・千葉でさえ棄権票が6割近くになるなど、閣僚・党幹部の地元で低い投票率が並んだ。固い支持基盤であるはずの党員たちの3分の2が民主党離れを起こしている。無党派層の民主離れはもっと激しいから、議席3分の1が大袈裟でないことはわかって頂けるだろう。
だが、民主党が失う議席を自民党が得るかといえば、そうとも言えない。自民党総裁選でメディアの注目を集め、多少世論調査で政党支持率は伸びたかに見えるが、有権者は自民党が野党に転落した3年間、過去の失政を何も反省していないことを知っている。
自民党の議席が伸びない大きな要素は3点ある。
【1】自民党候補者の寝返り。維新は政党要件を得るために民自の現職議員をスカウトしたが、自民党からはさらに落選中の元議員十数人や新人の公認候補が離党して維新合流に動いている。議席奪還をあてこんでいる有力候補20~30人が維新へ走る可能性がある。
【2】自民党は自公連立以来、十数年にわたり公明党と選挙協力してきたが、今回、公明党は地盤の大阪、兵庫などで維新と選挙協力体制を組む。維新が全国に候補者を立てた場合、自民党はこれまでのように公明票の下駄(各選挙区2万~3万票)を期待できない。
【3】自民党の基礎票は野党生活で細っているうえ、民主党政権への不満票の多くは維新など第三極が吸収する。自民党の単独政権はおろか、従来の自公の枠組みでも過半数は難しい。
接戦選挙区を落としていけば、「アンシャン・レジーム」(旧体制)が3党合わせても過半数に届かない可能性すらある。
では、第三極はどこまで伸びるか。「維新の会は関西での支持に加え、既存の政治では震災復興が進まないことに不満を募らせる東北地方など、全国に支持が広がってきた。自民党総裁選の期間に維新が支持を落とし、自民が数字を伸ばしたものの、既成政党への不満の受け皿として、小沢一郎・代表率いる国民の生活が第一や河村たかし・名古屋市長の減税日本もある。
メディアは総じて過小評価しているが、地域によってはそれら政党への支持も高い。第三極勢力は独自に選挙を戦うので候補が重複して共倒れになる可能性もあるが、それでも民自公の現職代議士のうち、小選挙区で勝てる見込みが高い候補者は半分もいない」(野上氏)
日本維新の会は118議席前後を獲得し、最大値ならば143議席で比較第2党になるとの予測結果となったが、「最大値」を引き出すには橋下氏が先頭に立って選挙を戦うことが条件になる。橋下氏は大阪で、市役所や労組といった既得権勢力と徹底的に対決し、改革を推し進めた。その“突破力”が府民・市民から喝采を浴び、さらには支持や期待が全国へと広がった。橋下氏が出馬するかしないかは、まだ残された不確定要素では最大のものと言える。
そしてもうひとつの大きなファクターが、第三極が連携できるかどうかだ。選挙協力もあるが、それ以前に有権者が、「自分の票によって新しい政権ができる」と信じられるかは大きい。今のところ主導権争いや駆け引きが目につく第三極同士が真の連合を組めるか。
■野上忠興(政治ジャーナリスト)と本誌取材班
    ※SAPIO2012年11月号

Wednesday, October 24, 2012

石原新党「老人クラブ」、ハシシタの「維新」と連携?

昨日のエントリーにも書いた『週刊朝日』の件でも連携プレイを見せた石原とハシシタだが、やはり、「石原新党」は、「維新」と連携するのだろうか。


石原新党、ついに始動か 「たちあがれ」などと第3極結集へ 

東京都の石原慎太郎知事(80)が、やっと新党結成に動き出した。近く、記者会見などを開き、「新党の理念」などを表明する方向という。石原氏と連携する平沼赳夫代表(73)率いる「たちあがれ日本」は来週30日、緊急全国支部長会議を開くという。一気に「石原新党」が立ち上がるのか。
石原新党への動きは、読売新聞が25日朝刊で報じた。石原氏は、大阪市の橋下徹市長(43)率いる「日本維新の会(維新)」との連携を模索しており、次期衆院選で、民主、自民両党に対抗する「第3極勢力」の結集を目指している。
新党には、平沼氏以下、たちあがれ日本の衆参国会議員5人も参加する見通しだ。
石原氏が4月に「白紙に戻す」とした新党構想が再始動したのは、東京都による、沖縄県・尖閣諸島の購入計画が、野田佳彦首相(55)による「国有化」で実現しなくなったことが1つ。さらに、9月の自民党総裁選で、長男の石原伸晃前幹事長(55)が敗北し、「将来の宰相」として厳しくなったことも影響していそう。
今月5日の記者会見で、石原氏は「(新党は)急転直下どうなるか分からんね」と意味深長な発言。12日にも「あとは私の年齢と健康だ。ちょっと大事な診断が下る。それをもって是とするなら身を捨てて何でもやるつもりだ。(都政でやり残したものは)あまりないな」と、新党に意欲を示していた。
橋下氏が13日に上京した際は、都内のホテルで平沼氏も同席して3人で会談し、双方の相違点が明らかになった憲法改正などの諸政策のほか、石原新党と維新の連携の可能性などについて協議したとされる。石原氏は会談後、記者団に「いろいろな話(をした)」とだけ述べていた。
「第3極勢力」としては、維新と連携する渡辺喜美代表(60)率いる「みんなの党」とともに、小沢一郎代表(70)の「国民の生活が第一」もある。石原氏と小沢氏は長年の天敵であり、両者の関係が、橋下氏を含む第3極結集にどう影響するかも注目されそうだ。
石原新党と維新の連携は、以前より話し合われてきたようだが、お互いに落ち目になってきたため、結党するということで、落ち着いたのか。それにしても、ハシシタもいまさら老人クラブと連携してどうするんだろうね。沈没船同士がおんぶにだっこしたって、沈没の速度が速まるのが関の山。

唯一のグッドニュースは、石原が新党結成に向けて、党首になるため、都知事を辞任することだ。これで、東京が少しでもましになると思う。まあ、後任にもよるだろうけど。


石原都知事、辞任へ 新党結成、衆院選立候補を検討




今日は、「国民の生活が第一」党の結党記念大会があった。おそらく、メディアは、同じ日に石原の新党結成のニュースをぶつけて、「国民の生活が第一」の結党記念大会を無視しようとしたに違いない。サポーターの方などで、結党大会に参加された方は、ぜひ様子をブログやTwitterなどでお知らせいただけたらと思う。

Tuesday, October 23, 2012

福島に帰ろうとしている人への警告

福島はいまだに汚染されたままで、除染なども全く何の効果も見られない。日本政府は、福島の子供達を避難させないばかりか、県外に避難した被災者たちを福島に帰そうとやっきになっている。

そんな日本政府に不信感を持つ国際環境NGOのグリーンピースは、福島市内と飯館村で独自に放射性物質の汚染状況を調査し、その結果を報告をしている。その調査によると、政府が設置したモニタリングポストは、放射能のリスクについて適切な情報を提供していないという。

その数値にはばらつきがあるが、いくつかの公園で調査したところ、1mの高さで毎時1マイクロシーベルトあるそうだ。場所によっては、2~2.5マイクロシーベルトあったそうだ。

仮説住宅で暮らすのはつらいと語る飯館村から避難した安斎さん。除染はほとんど意味がないと強調する。75%が山林の飯館村では除染してもすぐに山林から放射性物質が舞い戻る。そんな中、村長は、あと1年でみんなを帰そうとしているが、無理な話で、強制的に帰らされた人も数年後には、自害してしまうのではないかと安斎さんは、心配そうに顔を曇らせた。

同じく飯館村から避難した菅野夫妻も、帰りたいのは帰りたいが、除染しても安心して暮らせるかどうかわからないし、今の状態ではずっと戻れないのではないか、子供も孫も戻れないような家でも困るので、どこかで安心して暮らせる場所に家をつくりたいと語った。

まさに、これが福島から避難した人たち共通の思いではないだろうか。


グリーンピース放射線調査チーム(第13回目調査) @福島市、飯舘村

福島第一原子力発電所の事故により拡散した放射性物質の汚染状況調査報告ビデオ(2012年10月16日~19日実施)です。 インタビュー グリーンピース・インターナショナル 放射線防護アドバイザー リアナ・トゥール 安斎さん(飯舘村から避難) 菅野ご夫妻(飯舘村から避難)
故郷を追われた人々が、故郷に帰りたいと望むのは当然のこと。ただ、この状況で、福島に帰ることは、絶対にお勧めできない。

Monday, October 22, 2012

ハシシタとイシハラの佐野眞一バッシング

橋下市長が「ハシシタ 奴の本性」で朝日の取材を拒否」というエントリーで書いたように、ハシシタの怒りはそうとうなものだったようで、どんどんエスカレートして、Twitterの連続投稿や記者会見などで、朝日グループや記事を書いた佐野眞一氏を「抹殺する」などと恫喝するような発言をし始めた。



橋下徹・大阪市長=長谷川直亮撮影
橋下徹・大阪市長=長谷川直亮撮影

橋下徹大阪市長は22日、自身の出自に関する週刊朝日の連載を巡り、おわびが掲載された同誌が市役所に届いたことを明かし、「謝り方も知らない鬼畜集団」などと批判、公開の場で直接謝罪するよう求めた。記事を執筆したノンフィクション作家の佐野眞一氏に対しても「佐野を(社会的に)抹殺しに行かないといけない」などと激しい言葉を並べた。
市によると、同誌を発行する朝日新聞出版の社員が22日に市職員に手渡したという。橋下氏は大阪市内で記者団に「僕は子供に、謝る時は週刊誌を送りつけて終わりという育て方はしていない」と批判。同誌が橋下氏の実母に、記事を掲載した週刊誌を送り、取材を求めたことを明らかにし、「人間じゃない。鬼畜、犬猫以下。矯正不可能だ」などと激怒した。また、佐野氏についても「向こうはペンの力で僕(や家族)を殺しにきた。佐野を抹殺しに行かないといけない」「僕と同じくらい異常人格者だ。佐野のルーツを暴いてほしい」などと話した。
連載は同誌が10月26日号で始めた「ハシシタ 奴の本性」。同誌は2回目以降の連載休止を決めている。23日発売の11月2日号では2ページにわたる「おわび」を掲載した。【原田啓之】

市長がその権力を濫用して、一般市民を恐喝しているのだ。ハシシタのように父親がヤクザだった男が、相手を抹殺すると発言すると、本気で抹殺しにきそうに感じる。もし、私が日本に住んでいて、ハシシタに「抹殺してやる」と言われたら、震え上がるだろう。

ここで、疑問に思うのが、ハシシタのルーツを暴露したのは、何も『週刊朝日』だけではなく、他の週刊誌などでも暴露されており、又、自分でもすでに公言していることなので、なぜ、『週刊朝日』の記事だけにこれほどまでにも憤慨するのかということだ。

橋下知事「私は同和地区で育ちました」(下段欄の記事参照に)

実際のところ、ハシシタは、東京の渋谷生まれであり、同和地区で生まれたわけではないため、部落出身者とは又違うようだ。むしろ、ハシシタの場合は、自分が部落で育ったということを宣伝して人から同情され、部落出身者からは支援され、選挙などにも生かしているような気がする。

それに、昔ならともかく、今の若者は「部落」や「同和」と言っても何のことかさっぱりわからないような人が多く、部落民への差別は昔に比べてゆるやかになってきているのではないだろうか。だいたい、明治時代に職業によって作られた階級をいまだに守っていることの方がおかしいのだろう。

英国のように階級差別の厳しい国では、昔、犯罪者をオーストラリアに流刑した。だから、昔の犯罪者の子孫がオーストラリアに住んでいるわけだが、今では、オーストラリア人を差別するようなことは全くない。

今回のハシシタのルーツ暴露問題をきっかけに、日本もそろそろ部落への差別をなくしてもいいのではないか。A級戦犯と違って部落民が日本人を戦争に導いて大量殺人したということはなく、戦争ではお国のために命をかけて闘った同士なのだ。同じ民族の同志を先祖の職業によっていまだに差別し続けるというのは、全くおかしな話だ。

話をハシシタの朝日バッシングに戻すと、これまでにも週刊誌などでルーツを暴露されてきたのに、なぜここまで佐野眞一氏だけを「抹殺」などの言葉を使って忌み嫌っているのか、実のところよくわからない。が、しかし、石原チン太郎が佐野氏を批判する動画を見て、コイツらは、グルになって権力を濫用、気に食わない奴を「抹殺」しようとしているのだなということに気づいた。

おそらく石原がハシシタに自分も佐野氏にひどい目にあったことがあるなどと述べて、団結したのだろう。それ以外、ハシシタが怒り狂うパフォーマンスを繰り広げる理由はない。そう、全てはパフォーマンスなのだ。人気が落ちた「維新」を再び盛り上げるために、怒り狂って見せ、人々の同情票を集める魂胆なのだろう。

石原都知事「佐野眞一は、いやしく卑劣で許し難いだ」
『週刊朝日』編集部が謝罪と連載の中止を決めたのも、きっとハシシタからの抗議だけではなく、石原からの強い抗議があったのかもしれない。上の記者会見の動画で石原は、佐野氏の過去の盗作疑惑問題までかなり詳しく述べている。

しかし、橘玲氏の公式サイトにもあるとおり、『週刊朝日』は、連載を止めるべきではなかった。佐野眞一氏は、朝日が完全に白旗を揚げたのなら、他の媒体を通して、続編を発表するべきだ。

関連記事:

『週刊朝日』はいったい何を謝罪したのか?

橘玲 公式サイト Stairaway to Heaven 10月21日

前回のエントリーをアップした後、『週刊朝日』編集部と著者である佐野眞一氏のコメントが公表された。私の意見にはなんの変更もないが、『週刊朝日』編集部の正式な見解が次号に掲載されるというから、その前に論旨をもういちどまとめておきたい。
・『週刊朝日』に掲載された佐野眞一氏の「ハシシタ 奴の本性」は、「敵対者を絶対に認めないこの男の非寛容な人格」の秘密を知るために、「橋下徹の両親や、橋下家のルーツについて、できるだけ詳しく調べあげ」るノンフィクションだ。その目的が、出自や血脈(ルーツ)を暴くことで橋下市長を政治的に葬り去ることであるのは、連載の第1回で明快に述べられている。すなわち、佐野氏はこの記事が引き起こすであろう社会的な混乱を含め、すべてを熟知したうえで執筆している。
・『週刊朝日』編集部は、佐野氏のこうした執筆意図に完全に同意したうえで連載を開始した。それは、「ハシシタ 奴の本性」というタイトル(これは佐野氏が提案したのかもしれないが、タイトルの決定権は編集部にある)や、橋下市長の顔写真を前面に出し「橋下徹のDNAをさかのぼり本性をあぶりだす」とのキャッチコピーをつけた表紙、および新聞各紙への大きな宣伝広告を見れば明らかだ。
・この記事に対して橋下市長は、「血脈主義は身分制度の根幹であり、悪い血脈というものを肯定するなら、優生思想、民族浄化思想にも繋がる極めて危険な思想だと僕は考えるが、朝日新聞はどうなのか。アメリカでの人種差別、ヨーロッパにおけるナチス思想に匹敵するくらいの危険な思想だと僕は考える」と延べ、佐野氏の記事がナチスの優生思想そのものだとして、『週刊朝日』を発行する朝日新聞出版と親会社である朝日新聞社を批判した。その結果、『週刊朝日』編集部は謝罪と連載の中止を発表した。
・ところで、佐野眞一氏は連載の開始にあたって、「オレの身元調査までするのか。橋下はそう言って、自分に刃向かう者と見るや生来の攻撃的な本性をむき出しにするかもしれない。そして、いつもの通りツイッターで口汚い言葉を連発しながら、聞き分けのない幼児のようにわめき散らすかもしれない」と書いているように、こうした事態を最初から予想していた。佐野氏にとって橋下市長のTwitterによる攻撃は、「敵対者を絶対に認めないこの男の非寛容な人格」から当然のことで、自分の記事が正しかった証明でしかない。もちろん、佐野氏には記事を訂正するつもりもなければ、橋下市長に対して謝罪するつもりも微塵もないだろう。
・佐野氏は、「記事は『週刊朝日』との共同作品であり、すべての対応は『週刊朝日』側に任せています」「記事中で同和地区を特定したことなど、配慮を欠く部分があったことについては遺憾の意を表します」とコメントしているが、連載を継続するか中止するかは出版社の一方的な判断で、書き手が関与する余地はないのだから、本人の意思にかかわらず『週刊朝日』側に任せるしかない。遺憾の意を表した部分については後でもういちど述べるが、これが橋下市長への謝罪でないのは明らかだ。
・佐野氏の立場になってみれば、自分が「正しいこと」を書いたにもかかわらず出版社の一存で連載が中止されてしまったのだから、残された道は、別の媒体で連載を継続するか、単行本のかたちで作品を完結させて世に問うほかはない。逆にいえば、それができなければ筆を折るしかない――それくらいの覚悟で連載を始めたはずだ。
・このように、橋下市長と佐野氏の立場は真っ向から対立し妥協の余地はないものの、それぞれ一貫している。だが、『週刊朝日』編集部はどうだろうか。
・そこで、『週刊朝日』編集長のコメント
「記事中で、同和地区を特定するような表現など、不適切な記述が複数ありました。橋下徹・大阪市長をはじめ、多くのみなさまにご不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。私どもは差別を是認したり、助長したりする意図は毛頭ありませんが、不適切な記述をしたことについて、深刻に受け止めています。弊誌の次号で「おわび」を掲載いたします。」
と、朝日新聞出版のコメント
「第1回の連載記事中で同和地区などに関する不適切な記述が複数あり、このまま連載の継続はできないとの最終判断に至りました。橋下徹・大阪市長をはじめとした関係者の皆様に、改めて深くおわび申し上げます。不適切な記述を掲載した全責任は当編集部にあり、再発防止に努めます。本連載の中止で、読者の皆様にもご迷惑をおかけすることをおわびします。」
を検証する。
・ここで、「同和地区を特定するような表現」や「同和地区などに関する不適切な記述」とあるのは、橋下市長の実父が被差別部落の出身であるとして、その地区の名称を文中で明示したことだ。コメントはまるで無自覚にこのような記載をしたかのようだが、同和地区を名指しすることが部落差別のタブーに触れるのは常識(というか常識以前の話)で、そんなことは絶対にあり得ない
・週刊誌の記事はデスクや編集長など編集部内の複数の人間が読み、社内の校閲を通している。そのうえ今回のような訴訟が予想される記事では、顧問弁護士のリーガルチェックも受けているはずだ(それをやっていなければ驚きだ)。文中で同和地区を名指ししたことは、著者と編集部の明確な意図のもとに行なわれたことだ
前回のエントリーで述べたように、これまでの差別問題というのは、著者や編集部の無自覚な差別意識を批判され、それを謝罪するというものだった。一方、佐野氏の記事ではすべてが自覚的に行なわれている。ところが『週刊朝日』編集部は、この問題を従来と同じ「うっかりミス」に矮小化しようとしている。
・同和地区を名指しすることはタブーだが、(その当否は別として)表現者は自らの意思でタブーを越えていくことができる。佐野氏は当然、部落差別のタブーを熟知しており、それを承知のうえであえて同和地区を名指しした。『週刊朝日』編集部は、社内の校閲や弁護士から懸念を伝えられていたものの、佐野氏の意向に同意して、それが部落差別のタブーを侵すことを了解したうえで記事を掲載した。それ以外に、同和地区の地名が週刊誌の誌面に載るなどということはあり得ない
・佐野氏は、同和地区の名称を名指ししたことを、配慮を欠く部分があって「遺憾」と述べたが、橋下市長に対してはいっさい謝罪していない。ところが『週刊朝日』編集部は、「同和地区を特定するような表現など、不適切な記述が複数ありました」と、佐野氏が認めたもの以外にも複数の差別表現があったことを認め、「橋下徹・大阪市長をはじめ、多くのみなさまにご不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを深くおわびします」と橋下市長に謝罪している。先に述べたように、そもそもこの記事の目的は橋下市長の出自を暴いて政治的に葬ることにあったのだから、「不快な思いをさせ」たことを橋下市長に謝罪するのは明らかに佐野氏の「遺憾」の範囲を超えている。
・『週刊朝日』編集部は次号でおわびを掲載するというが、それと同時に、「複数の不適切な記述」とはどの部分のことなのか、その理由とともに読者に説明する重大な責任を負っている。
・橋下市長は今回の記事を、「ナチスの優生思想と同じ」と批判している。『週刊朝日』編集部が謝罪と連載の中止を決めたことで「これでノーサイドにしてやる」となったが、橋下市長の理解では、これは『週刊朝日』編集部が、佐野氏の記事を「ナチスの優生思想」だと認めたということだ(だから「ノーサイド」なのだ)。
・『週刊朝日』編集部が謝罪だけで反論しないのなら、橋下市長が批判するように、『週刊朝日』はナチスの優生思想を掲載したことになる。これはいうまでもなく、雑誌の存続にかかわるきわめて重大な問題だ。
・今回の事件では、言論・出版・表現の自由に対する『週刊朝日』編集部の立場が根底から問われている。『週刊朝日』編集部は、記事中にある不適切な表現とその理由を明らかにしたうえで、橋下市長のそれ以外の批判には毅然として反論すべきだ。もっとも、「記事を掲載したのは面白そうだからで、人権はただのお飾り、表現の自由はたんなる方便」ということなら、私にはこれ以上いうべきことはない。
追記:エントリーをアップした後、今回問題となっている同和地区の地名は、すでに別の雑誌に掲載されているとの指摘をいただきました。
上原善広「孤独なポピュリストの原点―「最も危険な政治家」橋下徹研究」(『新潮45』2011年11月号)によると、2008年1月、大阪府知事選に出馬した橋下氏が、街頭で自らこの地名を挙げて演説していたといいます。
同和地区の地名がすでに周知の事実となっているのなら、これを理由に連載を中止する理由はますますわからなくなります。









夜回り先生こと水谷修氏vsハシシタ


若者たちから「夜回り」と呼ばれている深夜の繁華街のパトロールを通して、多くの若者たちとふれあい、彼らの非行防止と更生に取り組んでいる教師がいる。「夜回り先生」こと水谷修氏だ。

現在、水谷氏は、花園大学及び関西大学客員教授であるとともに、現場での経験をもとに、専門誌や新聞、雑誌への執筆、テレビ、ラジオなどへの出演、日本各地での講演などを通して、子どもたちが今直面している様々な問題について訴えている。 

そんな「夜回り先生」が現在困っていることがある。自民党を離党して「維新の会」に移った松波健太議員の選挙用のポスターに写真を無断使用されて非常に困っているとブログに書かれていた。なぜ迷惑かというと、水谷氏の教育感と「維新の会」の教育感があまりにも違いすぎるからだ。

水谷氏が昨日のブログにも書かれているように、水谷氏は、「人は、本来よい存在だから、間違えたことをするのは、その人がきちんと育てられていないから。教育されていないからと考える性善説の立場に立たれている。それとは対照的に、橋下氏のこれまでの発言からもわかるように、「維新の会」というのは、本来悪い存在だから、きちんと法によって規制し、罰を与え、指導をしないと、大変なことになるという性悪説の立場に立っている。

そんな相反する立場の政党に属する議員と一緒に撮った写真を次期選挙のために利用されたら、これまで実践してきた活動や自分の教育理念を覆され、自分の支持者からは誤解を受け、信用を失ってしまうのは明らかであり、水谷氏が憤慨するのも当然のことだろう。

『夜回り先生からの近況報告』より

今、事務所に戻りました。

2012年10月21日
私のホームページにたくさんの人が訪れているようです。その理由は、私が先日書いた、松波議員や維新の会、橋下市長に対するブログが原因のようです。苦笑いしています。
私の教育に対する想いを少し書いておきます。
教育は、人と人とが直接ふれあう中で行われる営みです。そこには、信頼関係がなければなりません。文科省が各教育委員会を信じ、教育委員会が各校長を信じ、校長が教員を信じ、親や子どもたちが、教員を信じる。これを原点として、教育は始まります。しかし、今、教育の世界には、この信頼関係が損なわれています。私は、それを憂います。教員がしっかりしていないから、いい加減だから、信じない。そう言う人もたくさんいます。でも、そんな人たちには、近くの学校を見てほしい。昼多くの子どもたちと、きちんと触れあっている多くの教員を・・・。夜八時、九時まで、明かりの消えることのない職員室を。
世の中には、性善説と性悪説があります。人は、本来よい存在だから、間違えたことをするのは、その人がきちんと育てられていないから。教育されていないからと考える説と、人は、本来悪い存在だから、きちんと法によって規制し、罰を与え、指導をしないと、大変なことになる。ここには、たくさんの子どもたちが来ますから、簡単に説明すれば、こうなるでしょう。
私は、今まで、そしてこれからも、性善説の立場で生きていきます。人を疑って、人との出会いをなくしたり、人を傷つけるより、信じてだまされるほうが、私にとってはましです。これは、私だけでなく、教育に関わる多くの人が、子どもたちに対して抱いている気持ちです。子どもや、教育の体制を変えて行くには、時間がかかりますが、でも、私は、そうして子どもたちと生き合ってきました。もし、私が、性悪説の立場に立って、子どもたちを厳しく管理し、そして処分していたら・・・。そう考えるだけで、寒気がします。
(後略) 

そんな折、先日の朝日グループバッシングだけでは飽き足らない「ハシシタ」が、今度は、夜回り先生に食ってかかり始めたのだ。

「ハシシタ」は、「子供のことを想っているのはお互いに同じ」などと抜かしているが、18歳になるかならないかの少年が、殺人事件を犯した「山口県光市母子殺害事件」が起きたとき、加害者の少年への過剰な少年バッシングに警告を放ち、真相を究めようと立ち上がった22人の弁護士からなる被告弁護団への懲戒請求をテレビで訴えたのが、この「ハシシタ」だったことを私は忘れない。

加害者にも人権はあり、弁護士をつける権利もある。「ハシシタ」は、事件で全てを失ったこの加害者のそんな唯一の権利さえも奪おうとした卑しい男だ。「ハシシタ」が想っているのは、自分の子供のことだけで、他人の子供のことなどなんとも想っていないのだ。

つまり、恵まれない家庭環境が一因で、殺害事件を起こしたこの少年を根っからの性悪者とみなし、彼を庇おうとしていた弁護士たちを批判し、懲戒処分にすることで、この加害者の少年を死刑へと導くのに加担したのは、まぎれもない「ハシシタ」だったのだ。

性善説の立場に立つ水谷氏が、「ハシシタ」のような性悪説の立場に立つ男が率いる政党の議員と写真を撮ったということは、政界ではタブーとされている政治家がヤクザと一緒に写真を撮るようなものだ。それをポスターにされたのだから、憤慨するのも当然である。

「維新の会」は自分たちの私利私欲、名誉、カネのために子供の教育さえも利用しようとしているということを「夜回り先生」は気づいているのだ。




参考資料:

「夜回り先生」の講演: 



夜回り先生 マサフミの死 闘いの始まり1




上の講演でのエピソードがドラマ化:



水谷修(夜回り先生) ①




「維新の議員に無断で写真を使われた」ことに怒った夜回り先生(水谷修氏)に対する橋下徹大阪市長のツイート


  • t_ishin
    http://t.co/EVZAGfPl 夜回り先生こと水谷氏が日本維新の会の教育政策に意見を出してくれていますが、真正面から教育政策論をやっていきたいですね。僕たちは子どもの事を考えて、政策実行しています。子どもの事を想っているのはお互いに同じ。ただその実行方法が違うのでしょう
  • t_ishin
    http://t.co/EVZAGfPl  僕も日本維新の会も子どもたちの事を想って政策展開している人もかかわらず、その政策を真正面から議論せずに、橋下や日本維新の会は子どものことを想っていないと決めつけるのは、全く政策論になっていない。
  • t_ishin
    http://t.co/EVZAGfPl 水谷氏は大阪の教育改革について反対なのであろうが、それならどの点がどのように反対なのかを政策論として展開すべきだ。水谷氏は、市長にまずは学校を回れ、子どもと話せと言う。教師上がりの教育の専門家に、このようなことを言う人が多い。
  • t_ishin
    http://t.co/EVZAGfPl  社会は役割分担だ。学校を回るのは、教育実践者だ。子どもと話すのも、現場の教員が原則だ。市長や知事は、教育行政の枠組み作りと、財源を確保しての予算の確保。巨大な教育行政を動かしていくのが、市長、知事の役割だということを認識して欲しい。
  • t_ishin
    http://t.co/EVZAGfPl  学校を回ることも重要だが、これは教育行政の十分条件ではない。学校を回るだけでは教育行政の予算は確保できない。予算を確保するためには市政全般で相当な改革が必要になる。これは教育実践者ではできない。市長と現場の実践者の役割は違う。
  • t_ishin
    http://t.co/EVZAGfPl 橋下や日本維新の会の教育政策について問題点があるなら、真正面から教育政策論議をすべきだ。僕にも7人の子どもがいる。その子供たち世代のことを想って政策を実行している。政策の中身や実行方法でおかしいところがあるなら、そこを指摘すべきだ。
  • t_ishin
    http://t.co/EVZAGfPl 水谷氏は学校を回っている自分だけが子どもの事を想っていると錯覚している。そして学校を回ることだけが全ての解だと独善的になっている。そのことを否定はしないが、それが全てではない。学校を回ることは必要だろうが、それで全てが解決するわけではない
  • t_ishin
    http://t.co/EVZAGfPl 水谷氏は水谷氏の役割でやれば良い。市長には市長の役割がある。それを前提に政策論を展開すべき。政策論もせずに、面識のない他人について、あいつは子どもの事を想っていないと決めつける考えは子どもにとって悪影響。
  • t_ishin
    http://t.co/EVZAGfPl 水谷氏のような大人に、指導を受ける子どもが、どのような大人になるのか心配だ。決めつけは絶対に良くない。議論をしてからロジックに結論を導く。これが成熟した民主国家において必要な教育。水谷氏は、完全に決め付け型。まさに佐野に近い。
  • t_ishin
    そうです。市長が学校を回る役割ではありません。役割分担です。水谷氏は教師出身ですから組織というものが分かっていないのでしょう。 また自分がやっていることが全てと思っているようですRT @metabolicoyaji: 何事も役割分担を明確にして自分のPartを全力で実践すればいい
  • t_ishin
    今の日本の教育がダメダメだと言われて一向に光が見えないのは、教育評論家、専門家の質によるところが大きい。ほとんどの教育評論家、専門家は、教師出身者。教師個人の力だけで、教育は良くなると思っている。教師を個人商店的に捉えている。教育委員にもそのような考えの人が多い。
  • t_ishin
    しかし、個々の教員の教育実践も、実は教育行政システムに乗っかっている。このシステムが悪ければ、個々の教育実践もうまく進まない。個々の教育実践は、現場の先生にお任せする。しかしその根っこの教育行政システムの構築は政治・行政の役割で、僕の領域だ。
  • t_ishin
    夜回り先生こと水谷氏は、教育は教育実践のみで成り立っていると勘違いしているのであろう。教育行政システムにも精通した教育評論家、専門家が必要だ。水谷氏に伝えたい。僕らも子どもの事を想って、教育政策を実行している。そこは水谷氏と同じだ。ただ考え方ややり方が違うだけだ。
  • t_ishin
    そうであれば、橋下は子どもの事を想っていないという決めつけは止めるべき。これを言った瞬間に議論は終わる。日本の子どもたちに必要なのは、相手の人格を決め付けずに、考えの合わない相手ともしっかりと議論する能力だ。水谷氏のように、相手の人格を決め付けるような子どもたちは少なくしたい。
  • t_ishin
    水谷氏が学校を回るのは結構だが、他人の人格を決め付ける子どもが増えないことを願っている。そのような子どもは佐野のような大人になる。人それぞれ価値観も考えも異なる。だから議論をする。相手の人格を決め付けない。もちろん人格も否定しない。議論で決まらなければ最後は多数決。
  • t_ishin
    http://t.co/EVZAGfPl 夜回り先生こと水谷氏は他人の人格決め付けではなく教育政策論を展開すべきだ。もし水谷氏が教育の分野で持ち上げらているなら日本の民主主義がまだまだ成熟してない象徴例だ。教育政策論ならいくらでも受ける。僕も子どもたちの事を想って市長をやっている