そんな日本政府に不信感を持つ国際環境NGOのグリーンピースは、福島市内と飯館村で独自に放射性物質の汚染状況を調査し、その結果を報告をしている。その調査によると、政府が設置したモニタリングポストは、放射能のリスクについて適切な情報を提供していないという。
その数値にはばらつきがあるが、いくつかの公園で調査したところ、1mの高さで毎時1マイクロシーベルトあるそうだ。場所によっては、2~2.5マイクロシーベルトあったそうだ。
仮説住宅で暮らすのはつらいと語る飯館村から避難した安斎さん。除染はほとんど意味がないと強調する。75%が山林の飯館村では除染してもすぐに山林から放射性物質が舞い戻る。そんな中、村長は、あと1年でみんなを帰そうとしているが、無理な話で、強制的に帰らされた人も数年後には、自害してしまうのではないかと安斎さんは、心配そうに顔を曇らせた。
同じく飯館村から避難した菅野夫妻も、帰りたいのは帰りたいが、除染しても安心して暮らせるかどうかわからないし、今の状態ではずっと戻れないのではないか、子供も孫も戻れないような家でも困るので、どこかで安心して暮らせる場所に家をつくりたいと語った。
まさに、これが福島から避難した人たち共通の思いではないだろうか。
グリーンピース放射線調査チーム(第13回目調査) @福島市、飯舘村
福島第一原子力発電所の事故により拡散した放射性物質の汚染状況調査報告ビデオ(2012年10月16日~19日実施)です。 インタビュー グリーンピース・インターナショナル 放射線防護アドバイザー リアナ・トゥール 安斎さん(飯舘村から避難) 菅野ご夫妻(飯舘村から避難)故郷を追われた人々が、故郷に帰りたいと望むのは当然のこと。ただ、この状況で、福島に帰ることは、絶対にお勧めできない。
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