Tuesday, October 30, 2012

ハリケーン・サンディその後と原発への影響

昨晩、ハリケーン・サンディは、寝ている間に私の住む地域を通り過ぎてくれていた。朝起きたら、水槽のポンプが機能していなかったし、電気で動く時計も止まっていたので、夜中に停電があったらしい。でも、魚は生きていたし、寝ている間だったので、ほとんど影響を受けることはなかった。

トロントでは、大きな木が倒れたり、落ちてきた看板に当たって亡くなられた方が約1名いたが、その他にとりたてて大きな被害はなかったようだ。

一方の米東部一帯は、大きな被害を被ったようだ。東部一帯で死者が40名に達し、800万世帯・事業所が停電、ニューヨークでは地下鉄が浸水し、ブルームバーグ市長によれば、4~5日間運休するとのこと。

さて、一番気になった原発の方は、ニュージャージー州内の原子力発電所で、冷却水循環ポンプに異常が起きたため、手動で稼働を停止し、ニューヨーク州内の原発2カ所も、送電関連の異常で自動停止したとか。今のところ、まだ大きな問題は伝えられていない。

参考ニュース:

ハリケーン「サンディ」が原発にも影響、運転停止や出力低下相次ぐ

ロイター 2012年 10月 31日 03:38 JST

[ニューヨーク 30日 ロイター] 米ハリケーン「サンディ」の影響は原発にも及び、これまでに複数の施設で運転停止や出力低下を余儀なくされている。
このうち、ニュージャージー州オイスタークリーク原発(エクセロン(EXC.N: 株価企業情報レポート))は、サンディの接近で付近の水位が上昇したことから、警報が発令された。原子力規制委員会(NRC)が定める4段階の緊急事態の中で下から2番目の深刻なレベルで、警報は米東部時間30日午前の時点で解除されていない。
エクセロンは声明で、原発施設への危険性はなく、一般市民の健康、安全に対する危険もないと表明。連邦緊急事態管理局(FEMA)のフューゲート長官は30日朝のテレビ番組で「現時点で差し迫った危険はなく、施設周辺での防護措置は講じていない」と語った。
ニューヨーク州インディアンポイント原発3号機(エンタジー(ETR.N: 株価,企業情報レポート))が送電網の変動に伴い29日午後10時41分頃、自動停止したほか、ニュージャージー州セーレム原発1号機(パブリック・サービス・エンタープライズ・グループ(PEG.N: 株価企業情報レポート))も30日午前1時10分に手動停止した。ニューヨーク州ナインマイルポイント原発1号機(コンステレーション・エナジー・ニュークリア・グループ)も停止し、ペンシルベニア州リメリック原発(エクセロン)などが出力を低下させた。

原子炉停止も…「サンディ」、米4原発に影響 

【ワシントン=中島達雄】米原子力規制委員会(NRC)は30日、温帯低気圧「サンディ」により、ニュージャージー州とニューヨーク州の原子力発電所計4か所で原子炉停止などの影響が出たと発表した。
外部への放射性物質の放出はない。
オイスタークリーク原発(ニュージャージー州)は29日、冷却水用の運河の水位が上昇したため警報を出した。その後、水位は低下している。セーラム原発(同)でも30日、川の水位が上昇したため手動で原子炉を停止した。インディアンポイント(ニューヨーク州)とナイン・マイル・ポイント(同)の両原発では29日、原子炉が自動停止した。外部電源系統が不安定になったのが原因とみられる。


NY近郊インディアンポイント原発が一部稼動停止、ハリケーンで
WSJ 2012年 10月 30日 16:17 JST

【ワシントン】ニューヨーク市の北方約45マイル(約72キロ)にあるインディアンポイント原子力発電所が29日午後10時45分ごろ、一部施設の稼動を停止した。オペレーターのエンタジー社によると、外部配電網が原因で、従業員や市民に対する危険はないという。同じ原発内の他の施設はフル稼働している。
イメージAP インディアンポイント原子力発電所(2000年)
一方、定期燃料補給のために運転を停止していたニュージャージー州のオイスタークリーク原発は同日、警戒態勢に置かれた。米最古の同原発はバーネガット湾沿いにあり、ハリケーン(その後、温帯低気圧に変化)「サンディ」の接近で、海抜6フィート(約1.8メートル)まで水が上昇したことを受け、安全当局が午後7時ごろに「異例の事象」を宣言。約2時間後に「警戒」レベルに引き上げられた。これは4段階の警報システムで下から2番目にあたる。
米原子力規制委員会(NRC)は、オイスタークリークやインディアンポイント、その他の米国内の原発の状況は依然として安全だとしている。
1969年に運転を開始したオイスタークリーク原発は、2019年に閉鎖の予定。NRCによれば、上げ潮、風向き、ハリケーン接近が相まって、取水構造物での水位を上昇させたが、水は数時間で引くとみられる。防水対策が施されており、ハリケーン級の風にも耐えられるという。
同原発を保有するエクセロンによると、スイッチヤードで電力に支障があったが、バックアップのディーゼル発電機が安定した電力を供給しており、現場には2週間分以上の燃料があるという。
東海岸の他の場所にある原発はハリケーンに耐えており、事故は起きていない。
NRCの本部や北東部の支部はハリケーンのために閉鎖したが、検査員はすべての原発に24時間体制で対応している。NRCは5つの州について、通信障害に備えて衛星電話を持った追加の検査官を派遣したり、待機させたりしている。
原発はハリケーンや飛行機の墜落、その他の大きな災害や事故に絶えられる設計になっている。しかし、安全手順ではハリケーン級の風が吹いたり、近隣地区の水位が一定基準を超えたりした場合には閉鎖するよう求めている。
ニュージャージー州ハンコックスブリッジのセーラム、ホープクリーク両原発では、風速が時速74マイル以上に達した場合に運転を停止するため、当局者が監視していた。近隣のデラウェア川の水位が通常の89フィートから99.5フィート超に上昇した場合も危険になる。
メリーランド州ラスビーのカルバートクリフス原発はフル稼働中。現場内外の追加要員がハリケーンに備えている。風速が時速75マイルを超えるか水位が通常の海抜より10フィート超高くなれば、運転が停止される。
(AP通信)




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