オバマ政権は、どちらかというと、親日、親中と言われているので、オバマが勝利したほうが、日本にとっては有利だろう。しかし、白人米国至上主義のロムニーが勝利すれば、対アジア貿易に関してアジアに不利な対策をとるため、日本経済や中国経済は危機を迎える可能性がある。例えば、日本車の関税を高くして、米国車の販売に有利にしたり、中国製品に課税したりなど、さまざまな対策が考えられる。
ロムニーキャンペーンの広告で、中国人をCheaters(詐欺師)と呼んで、差別する動画には多くの批判が寄せられている。オバマが政権をとってから、米国の582,000人が製造業の職を失い、中国では、25%の製造業の職が増加したと訴える広告。しかし、中国で職が増加したのは、詐欺を働いたからではなく、人件費が安く、労働力の質が高いから、そして、米国の大半を占める中間層で、安価で高品質な商品が求められていたからだ。
とにかくこのところ、北米のテレビではオバマvsロムニーの大統領選挙に関するニュース一色だったので、誰もがこの大統領選が早く終わってくれないかと望んでいるに違いない。
その気持ちを代表するかのように、この選挙騒動にあきあきして泣き出す女の子の動画が、テレビで紹介され、すでに1千万回視聴を超えている。バラック・オバマのことをブロンコ・バマと呼んでいるところが笑える。
あと、2日の辛抱だが、早く終わって欲しい。どんな大統領でもいいが、他国や特定の人種に偏見を持ち、差別するような人物には大統領に当選して欲しくない。
米国大統領選を前に読んでおくとためになる記事を集めてみた。
オバマ vs ロムニー、日本にメリットがあるのはどちらか?Newsweek 冷泉彰彦 2012年10月24日(水)11時14分
3回に及んだアメリカ大統領選のTV討論は終わりました。オバマ大統領としては、初回は惨敗でしたが、2回目は激しくロムニーを批判してポイントを稼ぎ、3回目の外交討論では現職の安定感を見せたということで、選挙戦の現状は互角というところです。
ところで、この3回のTV討論に関して言えば、延べ4時間半の論戦を通じて「日本」という言葉は1回も出て来ませんでした。この点に関しては、日本の経済的・政治的プレゼンスが下がっていることの反映というよりも、現在の日米関係についてはアメリカから見て特に大きな問題がない、従って選挙の争点にはならないということだと思います。
では、オバマとロムニーの両者に関して、日本にはどちらの方がメリットがあるのでしょうか?
二極化したアメリカ人の党派意識は互いへの憎悪に接戦の大統領選がもたらす今後4年間の政治的弊害――スタンフォード大学政治学部教授シャントー・アイイェンガー氏に聞くDiamond Online 2012年11月5日
かつてない激戦のまま、まもなく投開票を迎えるアメリカ大統領選挙。3回に渡るテレビ討論会では、当初劣勢にあったオバマ大統領が盛り返し、共和党のロムニー候補を退けた。しかし、スタンフォード大学政治学部のシャントー・アイイェンガー教授は、「(テレビ討論会の)ディベートは単に支持者の傾倒を強めるだけに過ぎない」と、国民の政治的な争点への無関心とアメリカにおける党派意識の強さを指摘する。党派意識が非常に強い中で、結果的に今回の大統領選が接戦のまま終わりを迎えれば、これからの4年間はどういった政治環境に置かれることになるのか。大統領選挙の投開票を目前にした今、アイイェンガー教授が“新大統領”就任後の政治環境を占う。(聞き手/ジャーナリスト 瀧口範子)
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