Sunday, April 14, 2013

カナダでも2011年に不正選挙

不正選挙は、日本だけではなかった。カナダでも行われていたというニュースが4月上旬に報道された。

2011年の5月2日に行われたカナダ連邦議会総選挙で、ハーパー首相率いる保守党の選挙スタッフによって「ロボコール・スキャンダル」と呼ばれる自動電話メッセージを使った不正選挙が行われたことが明らかになった。この選挙で保守党は、143議席を167議席に伸ばし、単独多数派政権が誕生した。

写真:マイケル・ソナ容疑者(Huffington Postより)

容疑をかけられたのは、元保守派スタッフのマイケル・ソナ(Michael Sona)氏。保守党と自由党が接線していた地域の有権者にロボコールで、投票日の2日前に実際とは違う投票日や投票場の変更を告げ、有権者が投票に行くのを妨害した疑いがある。

ソナ氏は、オンタリオ州のグエルフという地域の保守党候補者、マーティ・バーク氏のキャンペーンを手伝っていたが、いまのところ、裁判では、今回の不祥事は、マイケル・ソナ氏の単独行動ということになっている。しかし、保守党の幹部の関与なしに有権者の投票情報を手に入れるのは難しいため、ハーパー首相初め、党全体がこのスキャンダルに関与していたのではないかと私は睨んでいる。

ソナ氏は、彼の名前が報道された12年2月に職を解雇された。去年の秋にHuffington Postのインタビューに、ソナ氏は、「自分はバスの外に投げ出されたスケープ・ゴートだ。最初は、保守党によって。そして、2度目は、カナダの選挙管理局によって。」と語っている。

不正が行われたことが証明されたら、選挙が無効になるかというと、ロボコールで投票妨害された人の数は、カナダ全体で3万人ちょっと。これだけの数では、選挙結果に影響しないということから、無効にはならないようだ。

それにしても、ハーパー政権のおかげでこのところ、カナダの失業率はうなぎのぼりだ。富裕層はますますリッチになり、貧困層はますますプアになっている。これは、世界全体の動きのようにも見えるが、早くハーパー政権が終わってくれないと困る。

今日は、ハーパー政権の終焉を予期するような出来事があった。自由党党首選挙で元首相ピエール・トゥルードーの息子であるジャスティン・トゥルードーが党首に選ばれたのだ。まだ41歳と若すぎるし、好き嫌いはあるが、早くハーパー政権を終わらせたいと思っている人々にとっては、話題性もあり、カナダの次期首相として有望視されている。



Justin Trudeau - LPC Leadership Acceptance Speech

/Discours d'acceptation leadership du PLC


参考資料:

2011 Canadian federal election voter suppression scandal (ウィキペディア英語)

Michael Sona Charged By Elections Canada In Connection To Robocall ScandalPosted: huffington Post 04/02/2013 3:50 pm EDT | Updated: 04/02/2013 6:10 pm EDT

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