Wednesday, April 24, 2013

福島第一原発の汚染水漏れは東電の管理体制の甘さが原因

あいかわらず、東京電力の管理体制の甘さと国民への裏切り行為には唖然としてしまう。

なんと、原発の汚染水量はすでに1月に地上タンクの容量を超えていたにもかかわらず、東電は、タンクには余裕があると嘘を発表。

それだけではなく、セシウム以外の放射性物質も除去できる除染装置が故障する場合は全く想定せず、タンクの増設もせずに、汚染水を水漏れ事故が起きた地下貯水池に入れていたというのだ。


福島第1原発汚染水漏えい 管理体制の甘さに地元から怒りの声(13/04/09)


詳しくは、東京新聞が報道している。

 福島第一 汚染水 破綻明かさず 2013年4月25日 07時06分(東京新聞)
東京電力福島第一原発の汚染水量が一月にはすでに、地上タンクの容量を超え、貯蔵計画が破綻していたことが分かった。危機的状況にもかかわらず、東電はタンクには余裕があると発表。その裏で、水漏れ事故が起きた地下貯水池に汚染水を投入していた。この時点で危機を公表し、真剣にタンク増設に取り組んでいれば、四月五日に発覚した汚染水漏れ事故は防げていた可能性が高い。

東電の計画は、セシウム以外の放射性物質も除去できる新たな除染装置が昨年九月に稼働することを大前提とし、新装置でさらに浄化された水を池に入れる予定だった。しかし、新装置の安全面の問題により、昨年九月と十二月の二度にわたり稼働を延期した。

計画は新装置が予定通り動かない場合の備えをせず、汚染水量がタンク容量をぎりぎり超えない程度の甘い内容だった。慌ててタンクを増設したが、年明けには水量がタンク容量を超えてしまうことが確実になった。

このため東電は一月八日、3番池に一万一千トンの汚染水を入れ始めた。続いて二月一日には、2番池にも一万三千トンを入れ始めた。

だが東電はその事実を説明せず、毎週公表している汚染水処理状況の資料で、厳しいながらもタンク容量は順調に増えていることを記載していた。

一月九日の記者会見で、本紙記者がタンクの残り容量が一週間分の処理量(約二千八百トン)を下回った点をただすと、尾野昌之原子力・立地本部長代理は「タンクは約三万トンの余裕があり、足りなくなることはない」と強調し、池に汚染水を投入したことには触れなかった。

一月十五日付以降の処理状況を示す公表資料では、実際にはタンク増設は全く進んでいないのに、池に投入した汚染水の量をタンク容量が増えた形にして公表していた。タンクが増設されたのは、二回の池への投入が終わった後の三月になってからだった。

東電広報部は「タンクの増設はすべて計画通り進めており、問題はなかった。地下貯水池に(新装置で浄化していない)汚染水を入れることも想定していた。漏れたら別の池に移し替えるつもりだったが、全ての池が使えなくなる状況は考えていなかった」とコメントした。


福島第1原発の汚染水処理施設内部をFNNのカメラが初めて撮影(13/04/05)



太平洋 #放射能 汚染10年間予想図

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