Monday, January 28, 2013

国家権力が言論統制のために使われるとき

大阪でがれきの焼却に反対して逮捕され、何の罪もないのに20日間も拘留されたモジモジ先生については、このブログでもたびたび書いてきた。なぜなら、日本政府が警察や検察を使って、政府に都合の悪いことを言う人たちに対して言論統制をしようとしているのが目に見えていたからだ。

FRIDAY, DECEMBER 28, 2012

下地先生釈放第一声 「自宅が留置所より寒い。」 下地先生の釈放報告会の動画あり

MONDAY, DECEMBER 10, 2012

モジモジ先生の逮捕報道の新聞記事に悪意的な誤り

SUNDAY, DECEMBER 9, 2012
モジモジ先生逮捕に見る橋下大阪市長のあせり

THURSDAY, DECEMBER 13, 2012
不当勾留中のモジモジ先生からの声明文



モジモジ先生の前にも、全く罪のない人が逮捕されるという事件が多々あった。例えば、みなさまもよくご存知の植草一秀氏や小沢一郎氏だ。植草氏も小沢氏も政府にとって都合の悪い人たちだった。

そして、今日、『モジモジ先生の抗議文。みたいな。』というモジモジ先生が学生に宛てて1月25日に書かれた文章を読みながら、植草氏や小沢氏の事件が重なった。

日本のメディアの影響は大きく、その後、植草氏は、大学教授の職から完全に排除され、経済学者としてのテレビへの出演もなくなった。小沢氏も裁判では無罪を勝ち取ったが、悪者というイメージが払拭されないまま、政治生命を絶たれる寸前まできた。

メディアの助けを借りて国家権力を行使した両者に対する人物破壊工作はまずは成功したと言っていいだろう。まずは、というのは、いま現在までの状況であり、これから先のことは、全て国民の意志にかかっているからだ。

どうか、犠牲者を救うためにも、これからも同じような犠牲者を出さないためにも、いままで以上に多くの人たちが、この問題に関心を持ち、メディアの言うことを鵜呑みにせずに自分で考える習慣をつけよう。そして、「モジモジ先生の抗議文。みたいな。」を1人でも多くの人たちに拡散していただけたらと願う。

『モジモジ先生の抗議文。みたいな。』より、一部転載。
http://mojimojiinjail.tumblr.com/post/41398465265
■これからのこと
昨年暮れの12月28日、私は釈放されました。直前まできっと起訴されるだろうと思っていたので少し拍子抜けしましたが、ともかく起訴されず、釈放となりました。しかし、完全に不起訴が決まったわけではなく、正式には「処分保留」となっています。処分保留とは、「当面起訴しないが、後からするかもしれないよ」ということです。元々がデタラメなのですから、処分保留などと中途半端なことをせず、「早く不起訴を決定せよ」と求めていくことが必要です。
また、私は起訴されていませんが、私と同じ案件で逮捕された三人のうちの一人だけは、起訴されてしまいました。逮捕状まで取って仰々しく逮捕したのに、全員不起訴にするわけにはいかない、そういうくだらないメンツのために起訴したのだとしか考えられません。この一人の方についても、公訴取り下げないし裁判での無罪を勝ち取るために協力していくつもりです。
刑事司法のデタラメをやめさせるために、どうしたらいいのか。ここまでで散々述べてきたように、警察も検察も信用できません。さらに酷いことに、裁判所も当てにならないわけです。人々の関心が高まり、「下手な決定を下せば裁判所が批判されるぞ」という状況になれば、道が開ける可能性があります。私は考える力とそれを言葉にする力だけを使って、この歪んだしくみと闘いたいと考えています。
■学生のみなさんへ
学生のみなさんの中には、将来警察官になりたいと考えて日々努力している学生さんもいるかもしれません。そういう方は、この文章を読んで大きなショックをうけたかもしれません。私が実際に教えた学生の中にも、大阪府警に採用されて働いている人がいます。このような形で警察を批判せねばならないことは、私にとってもとても悲しいことです。
しかし、一方で、将来のある若者たちが、このような卑劣で不当な仕事に加担させられていくことを知って、そのことを黙っているわけにはいかないとも思います。なぜなら、このような卑劣で不当な仕事に加担させられていくこと自体が、その人にとっての不幸だからです。
自らの仕事の意味を直視するならば、そこには加害者としての苦しみがあるでしょう。その苦しみを避けるために考えることをやめる、たとえば「これが自分の仕事だから仕方ない」と開き直って生きていくならば、そのような人生は、誰に対しても恥じることはないという確信、自分の存在に対する絶対的な自信、そのような気持ちで生きるという幸せを永遠に失うことになるからです。
さて、最後に、私から学生のみなさんへのお願いがあります。それは、私がここに書いた話を、できるだけ多くの人に伝えて欲しいということです。このブログのアドレスを知らせるのでもいいし、この文章を印刷して渡すのでもいいし、あなたの言葉で語りなおすのでもかまいません。世の中はほっておいてもうまくいくものではありません。一人ひとりの無関心の影で、とてつもなく卑劣で酷いことが行われているのが世の中です。
逆に言えば、一人ひとりが関心を寄せる、ただそのことだけで良くなることがいくらでもあります。関心を寄せ、知ったことを次の誰かに伝える。そのために少しだけ力を貸していただけたらとてもありがたいと思っています。
ここまで長々と読んでくれて、ありがとう。また発信します。


No comments: