Tuesday, September 15, 2015

奥田愛基君、中央公聴会でのスピーチ(動画と文字起こし)

昨日、寝る前にアップするはずが、睡魔には勝てなかった。睡魔せん(笑)。 

まあ、私の場合は家で寝てたからいいとして、どいつだよ、国会で寝てたやつって。 

それも、一人や二人じゃなくて、たくさんって? 

自公は、もう法案の結果が見えてきたから全く緊張感というものがないのだろう。 

国会中に寝てるだけでほとんどの一般人よりも多くの給料がもらえるんだから、 

与党の政治家って本当に楽だよな。 国民のために、国民の税金によって

仕事させてもらっているってことを忘れるな。 

それに比べて、奥田愛基地君は、毎日国会前に立って訴えてきた。

それも、タダ働きだよ、もちろん。 自分の時間を使って、声をからせながら、

国民のために訴えてきたんだよ。 

できれば、自公の政治家をシールズの学生たちに全とっかえしたいくらいだ。 

奥田愛基が日本の総理になった方が、安倍なんかよりよっぽど誇らしい日本になれる。 

それができたら、日本人はもっと幸せになれるだろう。

 それにしても、奥田君のスピーチはすばらしかった。 

まだ弱冠23歳で、国会で緊張はしながらも、私たちの気持ちを代弁してくれて、 

私たちの心に感動を与えてくれた。 

自公の政治家のレベルがここまで著しく低下してしまったのは日本の汚点だが、

こういう若者がいるというだけでも、日本はまだまだ見捨てたものじゃないなって思う。

Tsubosaka Michiya氏のFBより

あのー、すいません、
こんなことを言うのは
非常に申し訳ないのですが、
先ほどから寝ている方が
たくさんおられるので、
もしよろしければ、
話を聞いて頂けるよう
おねがいします。
僕も2日間ぐらい緊張して
寝られなかったので、
僕も帰って早く寝たいと
思っているので、
よろしくお願いします。



SEALDsとは
「自由と民主主義の
ための学生緊急行動」
です。
私たちは特定の
支持政党を持っていません。
無党派の集まりで、
保守、革新、改憲、
護憲の垣根を越えて
つながっています。
最初はたった数十人で
立憲主義の危機や
民主主義の問題を真剣に考え、
5月に活動を開始しました。
その後、デモや勉強会、
街宣活動などを通じて、
私たちが考える国のあるべき姿、
未来について日本社会に
問いかけてきたつもりです。
こうした活動を通して、
今日、貴重な機会を頂きました。
今日私が話したいことは
3つあります。



ひとつは、いま、
全国各地でどのようなことが
起こっているか。
人々がこの安保法制に対して
どのような声を上げているか。
2つめは、この安保法制に関して、
現在の国会はまともな運営を
しているとはいいがたく、
あまりにも説明不足だということです。
端的に言って、私たちは
この法案に対して、
とうてい納得することができません。
3つめは政治家の方々への
私からのお願いです。



まず第1にお伝えしたいのが、
私たち国民が感じている
安保法制への大きな危機感です。
この安保法制に対する疑問や
反対の声は、現在でも
日本中で止みません。
つい先日も国会前では1
0万人を超える人が集まりました。
しかしこの行動は何も、
しかも東京の国会前で
行われているわけではありません。
私たちがインターネットや
新聞などで調査した結果、
日本全国2000カ所以上、
数千回を超える抗議が
行われています。
累計して130万人以上が
路上に出て声を上げています。



この私たちが
調査したものや、
メディアに流れているもの
以外にも、たくさんの
集会があの街でも
この町でも行われています。
まさに全国各地で声が上がり、
人々が立ち上がっているのです。
また、声を上げなくも
疑問に思っている人は、
その数十倍もいるでしょう。



強調しておきたい
ことがあります。それは、
私たちを含め、これまで
政治的無関心といわれてきた
若い世代が動き始めていると
言うことです。
これは誰かに
言われたからとか、
どこかの政治団体に
所属しているからとか、
いわゆる動員的な
発想ではありません。
私たちはこの国の民主主義、
未来について、主体的に一人一人、
個人として考え、
立ち上がっているのです。



SEALDsとして
行動を始めてから、
誹謗中傷に近いものを含め、
様々な批判的な言葉を
投げかけられました。
たとえば、騒ぎたいだけだとか、
若気の至りだとか、
ほかにも一般市民のくせに、
おまえは何を一生懸命に
なっているのか。
というものもあります。
つまりおまえは専門家でもなく、
学生なのに、主婦なのに、
サラリーマンなのに、
フリーターなのに、
なぜ声を上げるのかということです。
しかし私たちは一人一人、
個人として声を上げています。
不断の努力なくして
この国の憲法や民主主義、
それらが機能しないことを
自覚しているからです。



政治のことは
選挙で選ばれた政治家に
任せておけばいい。
この国にはどこかに
そのような空気感が
あったように思います。
それに対し、私たちこそが
この国の当事者、
つまり主権者であること、
私たちが政治について考え、
声を上げることは
当たり前なのだということ。
そう考えています。
その当たり前のことを
当たり前にするためにこ
れまでも声を上げてきました。



そして
2015年9月現在、
今やデモなんてものは
珍しいものではありません。
路上に出た人々が
この社会の空気を
変えていったのです。
デモや至るところで
行われた集会こそが
不断の努力です。
そうした行動の積み重ねが、
基本的な人権の尊重、
平和主義、国民主権といった
この国の憲法の理念を
体現するものだと、
私は信じています。
私は一人一人が思考し、
何か正しいのか判断し
声を上げることは
間違っていないと
確信しています。
また、それこそが
民主主義だと考えています。



安保法制に
賛成している議員の方も含め、
戦争を好んでしたい人など
誰もいないはずです。



私は先日、
予科練で特攻隊の
通信兵だった方と
会ってきました。
70年前の夏、あの終戦の日、
20歳だった方々は、
今では90歳です。
ちょうど今の私や
SEALDsのメンバーの
年齢で戦争を経験し、
その後の混乱を
生きてきた方々です。
そうした世代の方々も
この安保法制に対し、
強い危惧を抱かれています。
私はその声をしっかり
受け止めたいと思います。
そして議員の方々も
そうした危惧をしっかり
受け止めてほしいと
思います。



今、これだけ
不安や反対の声が広がり、
説明不足が叫ばれる中での
採決は、そうした思いを
軽んじるものではないでしょうか。
70年の不戦の誓いを
裏切るものではないでしょうか。
今の反対のうねりは
世代を超えたものです。
70年間、この国の平
和主義の歩みを、
先の大戦で犠牲になった方の
思いを引き継ぎ、守りたい、
その思いが私たちを
つなげています。
私は今日、そのうちの
たった1人として
ここで話をしています。
つまり、国会前の巨大な
群像の1人として、
国会に来ています。



第2に、この法案の
審議に関してです。
各与論調査の平均値を
見たとき、初めから
半数近い人は
反対していました。
そして月を追うごと、
反対世論は拡大しています。
理解してもらうために
きちんと説明していくと、
現政府の方はおっしゃっています。
しかし説明した結果、
内閣支持率は落ち、
反対世論は盛り上がり、
この法案への賛成意見は
減りました。



選挙のときに
集団的自衛権に関して
すでに説明したと
おっしゃる方々もいます。
しかしながら自民党が
出している重要政策集では、
アベノミクスは26ページ中
8ページ近く説明していましたが、
それに対して安保法案は
たった数行しか書かれていません。
昨年の選挙でも、
菅官房長官は集団的自衛権は
争点ではないと言っています。
さらに言えば、
選挙の時に国民投票もせず、
解釈で改憲するような、
違憲で法的安定性もない、
そして国会答弁も
きちんとできないような
法案を作ることなど、
私たちは聞かされていません。



私には政府が、
法的安定性の説明を
することを途中から
放棄してしまったようにも
思えます。
憲法とは国民の権利であり、
それを無視することは
国民を無視するのと同義です。
また、本当に与党の方々は、
この法律が通ったら
どのようなことが起きるのか、
理解しているのでしょうか。
想定しているのでしょうか。
先日言っていた答弁とは
まったく違う答弁を
翌日に平然とし、
国会の審議は何度も何度も
速記が止まる状況です。
このような状況で、
いったい国民はどうやったら
納得したらいいのでしょうか。



SEALDsは
確かに注目を
集めていますが、
現在の安保法制に対して、
この国民的世論を
私たちが作り出したのでは
ありません。
もしそう考えていられるのでしたら、
それは残念ながら
過大評価だと思います。
私の考えでは、
この状況を
作り出しているのは
まぎれもなく
現在の与党の皆さんです。
つまり、安保法制に対する
国会答弁を見て、
首相のテレビでの
理解しがたいたとえ話を見て、
不安に感じた人が
国会前に足を運び、
また全国各地で声を
上げ始めたのです。



ある金沢の
主婦の方が
Facebookに書いた
国会答弁の文字起こしは、
瞬く間に1万人もの人に
シェアされました。
ただの国会答弁です。
普段なら見ないような
その書き起こしを
みんなが読みたがりました。
なぜなら不安だったからです。



今年の夏までに
武力行使の拡大や
集団的自衛権の
行使容認をなぜ
しなければならなかったのか。
それは人の生き死にに
関わる法案で、
これまで70年日本が
行ってこなかったことでもあります。
いったいなぜ11個の法案を2つに
まとめて審議したか、
その理由もよく分かりません。
1つ1つ審議しては
だめだったのでしょうか。
まったく納得がいきません。
結局、説明した結果、
しかも国会の審議としては
異例の9月末まで伸ばした結果、
国民の理解を得られなかったのですから、
もうこの議論の結論は出ています。
今国会での可決は無理です。
廃案にするしかありません。



私は毎週、
国会前に立ち、
この安保法制に対して
抗議活動を行ってきました。
そしてたくさんの人に
出会ってきました。
その中には自分のおじいちゃん、
おばあちゃん世代、親世代の人、
そして最近では自分の
弟や妹のような人たちもいます。
たしかに若者は政治的に
無関心といわれています。
しかしながら現在の政治的状況に対して、
どうやって彼らが希望を持つことが
できるというのでしょうか。
関心が持てるというのでしょうか。



彼らがこれから
生きて行く世界は、
相対的貧困が5人に1人と
言われる超格差社会です。
親の世代のような
経済成長もこれからは
期待できないでしょう。
今こそ政治の力が必要なのです。
どうかこれ以上政治に対して
絶望してしまうような
仕方で議会を運営するのは
やめてください。
何も賛成からすべて反対に
回れというのではありません。
私たちも安全保障上の
議論は非常に大切なことを
理解しています。
その点について異論はありません。
しかし、指摘されたことも
まともに答えることができない、
その態度に強い不信感を
抱いているのです。



政治生命を
賭けた争いだと
おっしゃいますが、
政治生命と
国民一人一人の
生命を比べてはなりません。
与野党の皆さん、
どうか若者に希望を
与えるような
政治家でいて下さい。
国民の声に耳を
傾けて下さい。
まさに、
「義を見てせざるは勇なきなり」
です。
政治のことを
まともに考えることが
馬鹿らしいことだと
思わせないでください。
現在の国会の状況を
冷静に把握し、
今国会での成立を
断念することは
できないでしょうか。
世論の過半数を超える
意見は明確に今国会中の成立に
反対しているのです。
自由と民主主義のために、
この国の未来のために、
どうかもう一度、
考え直しては
いただけないでしょうか。



私は単なる学生であり、
政治家の先生方に比べ、
このような所で話すような
立派な人間ではありません。
もっと正直に言うと、
昨日から寝られないくらい
緊張してきました。
政治家の政治家の
先生方は毎回、このような
プレッシャーに立ち向かって
いるのだと思うと本当に
頭が下がる思いです。
1票1票から国民の思いを受け、
それを代表し、この国会という場所で
毎回答弁をし、最後は投票により
法案を審議する。
本当に本当に大事なことであり、
誰にでもできることではありません。
それは、あなたたちにしか
できないことなのです。



ではなぜ、
私はここで話しているのか。
どうしても勇気を振り絞り、
ここに来なくてはならないと思
ったのか。それには理由があります。
参考人としてここに来ても
いい人材か分かりませんが、
参考にしてほしいことが
あります。



一つ、仮にこの法案が
強行採決されることがあれば、
全国各地でこれまで以上に
声が上がるでしょう。
連日、国会前は
人であふれかえるでしょう。
次の選挙にも
もちろん影響を与えるでしょう。
当然、この法案に対する
野党の方々の態度も見ています。
本当にできることは
すべてやったのでしょうか。
私たちは決して、今の政治家の発
言や態度を忘れません。
3連休を挟めば忘れるなんて
国民を馬鹿にしないでください。
むしろそこから
また始まっていくのです。



新しい時代は
もう始まっています。
もう止まらない、
すでに日常の一部になっているのです。
私たちは学び働き、食べて、寝て、
そしてまた路上で声を上げます。
できる範囲で、できることを、日常の中で。
私にとって政治のことを考えるのは
仕事ではありません。
この国に生きる個人としての不断の、
そして当たり前の努力です。
私はこの困難な4カ月の中で
そのことを実感することができました。
それが私にとっての希望です。



最後に私からのお願いです。
SEALDsの一員としてではなく、
一人の人間としてのお願いです。
どうかどうか、
政治家の先生たちも、
個人でいてください。
政治家である前に、
派閥に属する前に、
グループに属する前に、
たった一人の個であってください。
自分の信じる正しさに向かい、
勇気を出して孤独に思考し判断し、
行動してください。



みなさんには
一人一人考える力が
あります。
権利があります。
政治家になった
動機は人それぞれ
様々あるでしょうが、
どうか政治家とは
どうあるべきなのかを考え、
この国の民の意見を
きいてください。
勇気を振り絞り、
ある種賭けかもしれない、
あなたにしかできない、
その貴い行動を取ってください。
日本国憲法はそれを保障し、
何より日本国に生きる民一人一人、
そして私はそのことを支持します。



困難な時代にこそ
希望があることを信じて、
私は自由で民主的な社会を望み、
この安保法案に反対します。
2015年9月15日、奥田愛基。


自公と最後に修正協議で合意したとして、手のひらを返した3野党、

次世代の党、日本を元気にする会、 新党改革の議員たちよ。

奥田君の言っていることがわかるだろうか。

総理にお金をもらったり、将来を約束させられても、

あくまで、最後の判断は自分の良心と相談してから

自分の意思で決めろということだ。


No comments: