2020年オリンピックの公式エンブレムが使用中止となった。
報道によるときわめて異例のことだとか。
過去に大阪万博のシンボルマークも変更されたことがあるが、
なんといっても、パクリ疑惑で公式エンブレムが使用中止となったのは、
今回が初めてだろう。
そもそも、ネット上のデザインをデザインの宝庫である
誰もが写真をシェアできるインスタグラムなどのサイトから盗んで
それに全く手を入れずにそのままコピーして自分のデザインとして
オリンピックのエンブレムの審査に出した時点で佐野氏の常識が疑われる。
おまけに、デザインの審査がどんなに陳腐なデザインでも、
どうしても佐野氏のパクリ作品を選ばなければならなかった
という不幸な出来レースだったことも問題だ。
さらに、彼の作品が他のロゴと酷似していたことから、
大会組織委員会がデザインを変更するように求め、
その結果できたのが、あのベルギーのオリビエ・ドビ氏
デザインのリエージュのロゴに瓜二つだったというのだから、
あきれてものが言えない。
オリジナルもコピペなら、そのデザイン変更後もまたコピペ。
そもそも、オリジナルが他のロゴと酷似していた時点で、アウトにするべきだろう。
その後、羽田空港でエンブレムが使われている展示例の写真が
あるブログの写真と一致していることが指摘され、やっとその時点で
佐野氏のエンブレムがお陀仏になることが決定した。
すでに、佐野氏のパクリエンブレムを使った名刺やオリンピックのポスターなど
今のところわかっているだけで、総額で5000万円ほどの税金が無駄になってしまったそうだ。
その他多くのパクリが判明しているにもかかわらず、
今に至っても、佐野氏は、まだオリンピックのエンブレムをパクったと認めていない。
まるで、壊れたロボットのように同じ言葉をむなしく繰り返す。
『模倣や盗作は断じてしていないことを、誓って申し上げます。』
安倍総理の言葉と一緒で、佐野氏の言葉はもう誰も信じないだろう。
皮肉なことに、ネットから生まれたパクリエンブレムだが、
ネットによって佐野氏の作品が検証され、パクリが暴かれた。
エンブレムの使用中止にネットが大きな役割を果たしたと言えよう。
五輪エンブレムだけではなく、盗作疑惑のある佐野氏の過去の作品や
佐野氏の華麗なる家族構成なども暴露された。
佐野氏のパクリ疑惑は、止まるところを知らずに
次から次へと毎日新しいパクリ疑惑がネットに噴出。
佐野氏にとっては、デザイナーの存続危機の危険信号が点滅している。
新国立競技場の白紙撤回問題に続き、
今回の問題では、責任はいったい誰がとるのだろうか。
日本の恥を世界中にさらしたパクリ研ちゃんを
デザイン畑から追放するのはもちろんのこと、
五輪組織委員会会長の森喜朗、そして、
専務理事の武藤敏郎らが自ら責任をとって辞任するべきだ。
こいつら、全く反省してないもんね。
東京でオリンピックが開催されることによって利益を得る人たちのリスト:
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
◆佐野研二郎氏がMr. Designのホームページで公開した全文
エンブレムにつきまして
私は、東京オリンピック・パラリンピックの大会の成功を願う純粋な思いからエンブレムのコンペティションに参加致しました。エンブレムがフラッグに掲げられ、世界中の人に仰ぎ見られている光景や、金メダルに刻まれたエンブレムを強くイメージしながら伝統的かつ新しい日本、東京を表現すべく大胆に、そして丁寧にデザイン致しました。
このような国をあげての大切なイベントのシンボルとなるエンブレムのデザイン選考への参加は、デザイナーにとっては大舞台であって、疑いをかけられているような模倣や盗作は、原案に関しても、最終案に関しても、あってはならないし、絶対に許されないことと今でも思っております。模倣や盗作は断じてしていないことを、誓って申し上げます。
しかしながら、エンブレムのデザイン以外の私の仕事において不手際があり、謝罪致しました。この件については、一切の責任は自分にあります。改めて御迷惑をかけてしまったアーティストや皆様に深くお詫びいたします。
その後は、残念ながら一部のメディアで悪しきイメージが増幅され、私の他の作品についても、あたかも全てが何かの模倣だと報じられ、話題となりさらには作ったこともないデザインにまで、佐野研二郎の盗作作品となって世に紹介されてしまう程の騒動に発展してしまいました。
自宅や実家、事務所にメディアの取材が昼夜、休日問わず来ています。事実関係の確認がなされないまま断片的に、報道されることもしばしばありました。
また、私個人の会社のメールアドレスがネット上で話題にされ、様々なオンラインアカウントに無断で登録され、毎日、誹謗中傷のメールが送られ、記憶にないショッピングサイトやSNSから入会確認のメールが届きます。自分のみならず、家族や無関係の親族の写真もネット上にさらされるなどのプライバシー侵害もあり、異常な状況が今も続いています。
今の状況はコンペに参加した当時の自分の思いとは、全く別の方向に向かってしまいました。もうこれ以上は、人間として耐えられない限界状況だと思うに至りました。
組織委員会の皆様、審査委員会、制作者である私自身とで協議をする中、オリンピック・パラリンピックを成功させたいとひとえに祈念する気持ちに変わりがない旨を再度皆様にお伝えいたしました。
また、このような騒動や私自身や作品への疑義に対して繰り返される批判やバッシングから、家族やスタッフを守る為にも、もうこれ以上今の状況を続けることは難しいと判断し、今回の取り下げに関して私自身も決断致しました。
今後につきましては、私の作品や仕事を通じて少しでも皆様の信頼を取り戻すべく日々の仕事に専念するしかないと思っております。
図らずもご迷惑をおかけしてしまった多くの方々、そして組織委員会の皆様、審査委員会の皆様、関係各所の皆様には深くお詫び申し上げる次第です。上記事情のゆえ今回の判断に関しましてはどうか御理解くださいますようお願い申し上げます。
2015年9月1日 佐野研二郎
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